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ホームページのリニューアルは必要?効果・タイミング・進め方を解説

2023.03.22

ホームページは作って終わりではなく、定期的なリニューアルが必要です。
社内では課題が挙がっていなくても、ユーザーから見ると古くさいデザインになっていたり、機能面で使いにくい場合もあります。
定期的に現状を把握して課題を洗い出し、アップデートしていくことが大切です。
今回は、ホームページのリニューアルによって得られるメリットや、実際のリニューアルの進め方について解説します。

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1.ホームページのリニューアルは必要?

ホームページのリニューアル

事業用のホームページは、「あれば良い」というものではなく、「利益を生むための手段」であるべきです。
つまり、現在のホームページで十分に目的を果たせていれば問題ないですが、事業に対してプラスになる要素がないホームページは、改善が必要だということ。
これまでは十分に利益を出してきたとしても、アクセス数や滞在時間などが停滞・下降してきたら、機能や内容を見直してリニューアルするのがおすすめです。

リニューアルする必要性があるのはどんなホームページ?

ホームページをリニューアルするにあたり、まずはリニューアルの必要性を見極めましょう。
「〇年経ったからリニューアルしてみよう」といった曖昧な理由でリニューアルを行っても、期待するほどの改善は望めない可能性があります。ホームページの現状を把握し、必要性を明確にすることが大切です。
リニューアルの必要があるホームページには、以下のような問題点が挙げられます。該当するポイントがある場合にはリニューアルを検討した方が良いでしょう。

  • ホームページのデザインが古い
  • 検索上位に表示されない
  • 自社での更新が難しい
  • スマートフォンに対応できていない など

ホームページをリニューアルする必要性に関しては、こちらでも詳しく解説しています。それぞれの問題点がアクセス数やコンバージョンにどういった影響を及ぼしているかをしっかりと理解したうえでリニューアルを進めましょう。

ホームページの問題点や課題を把握する方法

ホームページをリニューアルするにあたって、現状の問題点や課題を把握することは重要なステップのひとつです。問題点を明確にすることでリニューアルの目的が具体化し、効率的かつ効果的なリニューアルに繋がります。
ホームページの問題点を把握する方法としては、以下の手段が有効です。

  • 自社でアクセス解析を行う
  • Google検索エンジンからの評価を把握する
  • ユーザーに使いやすさをヒアリングする
  • 制作会社にアクセス解析を依頼する

それぞれの方法については、「リニューアルの必要性があるホームページは?課題点を把握する方法も解説」のページでも詳しくご紹介しています。

 

2.ホームページリニューアルの主な目的

それでは、ホームページをリニューアルする目的には、どのようなものがあるか解説します。

アクセス・コンバージョン数を増やす

ホームページをリニューアルする大きな目的は、アクセスやコンバージョン数を増やすことです。
「コンバージョン」とは問合せ・資料請求・購入など、そのサイトで獲得できる成果のこと。
ホームページは、多くの人に閲覧してもらったり、購買行動に繋がってこそ意味があります。具体的に、どのようにリニューアルすればアクセスが増えるかというのは、ケースバイケースなので一概には言えません。
アクセス数、CV(コンバージョン数)、CVR(コンバージョン率)、離脱率などが多いページと少ないページで何が違うのか検証し、分析することで、そのホームページの問題点が見えてくるでしょう。

デザインを刷新する

デザインの刷新も、ホームページをリニューアルする目的の一つ。
ホームページのデザインは、事業のイメージを大きく左右します。トレンドから外れた古くさい印象のホームページでは、企業自体が「時代についていけていない」というイメージを持たれかねません。
最新トレンドや、自社がこれから打ち出していきたいイメージに合わせたデザインにしたり、モバイルフレンドリーで使いやすいホームページにすることで、効果的なリニューアルができるでしょう。

機能をアップデートする

ECサイトや予約サイトの場合、機能面で見込み客を逃している可能性が考えられます。
商品検索や入力フォームなどの機能を使いやすくアップデートするのも、リニューアルの目的のひとつです。
ホームページの使い勝手がよくなることで、直接的に売上に繋がりやすくなります。同業他社のホームページなどを参考に、真似できる部分や取り入れたい機能はないか検討してみると良いでしょう。

複雑になっている構造を整理する

ホームページ内で情報が分散していたり、重複していて複雑な構造だと、ユーザーが使いにくいほか、SEO的にも不利になります。
ホームページの構造を整理し、訪問者が目的の情報へスムーズに到達できるようにすることで、ユーザビリティとSEO対策の両面でメリットがあるのです。
具体的には、トップページで主要な情報が収集できるようにし、詳細を知りたい事項については下層ページにリンクするというシンプルな構造がおすすめ。
また、関連する情報同士は内部リンクで繋いでおくことで、ユーザーにとってもGoogleなどのクローラーにとっても理解しやすいホームページになります。

ホームページのリニューアルの目的を明確にしてから取り組むことで、効果を発揮し、成果につながりやすくなるでしょう。
リニューアルによる具体的な効果については、こちらで詳しく解説しています。
>>ホームページのリニューアルの効果は?項目別に詳しく解説

 

3.ホームページをリニューアルするタイミングは?

ホームページリニューアルのタイミング

ホームページをリニューアルするタイミングは、開設や前回のリニューアルから3〜5年といわれています。
近年はインターネット技術の発達がスピードアップしているため、5年は持たないという意見も。
デザインのトレンドやユーザーのインターネット利用環境は常に変化していて、3〜5年前の常識で作られたホームページは古くさい印象になってしまいます。
また、上記ほど期間が経っていなくても思うように効果が出ていないホームページや、機能面で問題があるホームページは早めにリニューアルを検討した方が良いでしょう。

また、ホームぺージに課題があれば改善のためにリニューアルを検討しますが、ほかにも会社の方針や事業展開が変わるタイミングでリニューアルを進めるケースもあります。
ホームページをリニューアルするタイミングには、以下のような項目があります。

  • ホームページの「情報」が古いため、更新したい
  • 「新しい機能」を取り入れたい
  • セキュリティ対策を強化したい
  • 情報やコンテンツが増えすぎているため、整理したい
  • 自社のリブランディング・イメージアップをしたい
  • ホームページの運営方針を変えたい     など

ホームページをリニューアルするタイミングについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>ホームページをリニューアルするタイミングは?課題別に詳しく解説

 

4.ホームページをリニューアルするメリット

ホームページをリニューアルすると、以下のようなメリットが得られます。

ブランディング・イメージ向上に繋げられる

ホームページをリニューアルすると、当然ながら見た目や機能面が改善されます。
ホームページは企業やブランドの顔となる存在なので、ページの印象がよくなることで事業自体のイメージもアップ。
ユーザーに、時代に合わせてアップデートできている企業という印象を与えることができ、ブランディングやイメージ向上に役立つでしょう。

アクセス数、問い合わせ数の増加が期待できる

アクセス数や問い合わせ数の増加が期待できるのも、ホームページをリニューアルすることのメリットです。
デザインや機能がよくなったり、ターゲットのペルソナを設定しなおせば、情報を届けたいユーザーに商品やサービスをアピールしやすくなります。
さらに、企業自体のイメージが良くなることも、購買行動に繋がる要因です。

ユーザーが閲覧しやすくなる

リニューアルによってホームページの情報が整理されたり、アクセス数が増えれば、SEO的にも有利です。
検索順位が上がり、ホームページの訪問者が増える可能性があります。
さらに、内容が見やすいサイトになっていることで訪問者が得たい情報を見つけやすくなり、快適な利用体験を与えることが可能に。
リピーターの増加や、口コミでのアクセス増加も期待できるでしょう。

管理・更新コストが下がる

リニューアルに合わせて、ホームページの運用や更新を社内でできるようにするという方法もあります。
これまで外部に運営管理費を支払っていた場合、社内で更新作業ができるようになればコストダウンが可能です。
WordPressなど、ホームページ制作の知識がなくても扱えるCMSを利用するという方法が考えられます。

データや情報が整理される

ホームページは、長く運用しているとどうしても内部データ量が増えていきます。
ページ数や画像、リンクなどが増えると構造が複雑になり、ユーザビリティの面でも、SEOの面でも不利になりがちです。
これをリニューアルで整理することで、使いやすく印象の良いホームページにできるでしょう。

ホームページをリニューアルするメリットについては、以下の記事をご参照ください。それぞれのメリットについてより詳しく解説するとともに、デメリットや注意事項についてもあわせて解説しています。
>>ホームページをリニューアルするメリットは?具体例もあわせて解説

 

5.ホームページをリニューアルする際の注意点

ホームページの注意点

ホームページをリニューアルする際には、知っておきたい注意点もあります。
以下の点に気をつけておくことで、効果的なリニューアルができるでしょう。

ホームページの現状を把握する

ホームページをリニューアルする前に、現状を把握するのは重要なことです。
そもそもリニューアルの必要性があるかどうかや、改善するべき弱み・残しておくべき強みは何かを詳しく分析しましょう。
現状が把握できていないと、リニューアルの軸となる目的を設定することができません。
ホームページの現状を分析するための要素としては、アクセス解析やユーザーからの口コミなどが役立ちます。自社で分析が難しい場合は、無料でサイト分析をしてくれる制作会社への依頼もおすすめです。

目的を明確にする

目的を明確にすることは、ホームページをどのようにリニューアルするべきかを決める軸になります。
ホームページをリニューアルする目的としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

    • ブランドイメージの刷新
    • 新商品・サービスのアピール
    • ビジネスパートナーの獲得
    • 機能面の改善
    • アクセス数・問い合わせ数の向上  など

また、上記のような大まかな目的だけではなく、具体的な数値目標を定めるのも重要です。
例えば、ブランドイメージを刷新して、新たにどのような層をターゲットにしたいのかや、機能面を改善して売り上げやアクセス数を何%増やしたいのかなどです。
目標を明確かつ具体的にするほど、必要な施策がわかりやすくなるでしょう。

リニューアルの効果と、費用や工数を見合わせる

リニューアルの効果は高いに越したことはありませんが、それが費用や工数に見合っていることも重要です。
わずかな改善のために時間やコストがかかりすぎてしまっては、リニューアルの意味がありません。
社内にホームページ制作のノウハウがない場合は、制作会社や開発者に要望を伝え、実現するためにはどのくらいの工数や費用がかかるか確認しましょう。
業者によって提案はさまざまなので、複数の会社で見積もりをとって比較するのがおすすめです。

適切な制作会社を選ぶ

ホームページをリニューアルする際、制作会社に外注するというケースも多いでしょう。
制作会社によって、強みや得意分野はさまざまです。例えばブランドイメージの向上が目的であれば、デザイン力やコンサルに強みを持つ制作会社が適しています。
逆に、そのようなノウハウがない制作会社に依頼した場合、思うようなクオリティのリニューアルができない可能性が高いため、実績を確認しましょう。
また、見積もりが適切であることも重要なポイントです。できるだけ複数の制作会社で見積もりを取り、提案内容や料金の差、その理由や内訳などを詳しく確認しましょう。

 

6.ホームページをリニューアルする際の費用の相場

ホームページリニューアルの費用

ホームページをリニューアルするにあたって、気になるポイントが費用です。
もちろんリニューアル内容によってかかるコストは異なりますが、一般的な相場は以下のようなイメージになります。

<20~30ページのホームページの場合>
デザイン変更のみ      :50万円以上
企画+デザイン       :100~200万円
企画+ライティング+デザイン:200~300万円

ホームページのリニューアル費用は、変更内容のほかにページ数に左右される部分も大きいです。
例えば、10ページ以下の小規模なホームページなら40万円以上が相場。
ただし、レイアウトに凝って、デザインのバリエーションが豊富になると、小規模サイトでも見積もりが100万円を超えることもあります。
20〜30ページ前後の中〜大規模ホームページだと100万円以上、より大規模なホームページになると、少なくとも数百万円はかかると思った方がいいでしょう。

 

7.ホームページリニューアルの進め方

ホームぺージリニューアルのポイント

次に、実際にホームページをリニューアルする際の流れについてお伝えします。

現状把握と課題整理

まず、ホームページの現状を把握し、課題を整理することが重要です。
アクセス解析などを元に現状の問題点を洗い出すことは、次のステップである目的や方針の設定の基礎となります。現状のホームページにどのような強みと弱みがあるのか、最初に把握しておきましょう。
また、ホームページのリニューアルは、あくまでもマーケティング全体の施策の1つです。ホームページ単体の課題ではなく、自社のマーケティング全体の課題について考えることも役立ちます。

目的と方針を決める

課題が整理できたら、それを改善するために何をすれば良いのか考えていきましょう。
例えばターゲット顧客の拡大が課題であれば、獲得したい層のペルソナを定め、その層が何を好むのか、どんな思考や行動を経て購買行動に至るのか分析します。
そのために、どのようなデザインや機能があれば効果を得やすいのか考えると、リニューアルの方針が見えてくるでしょう。
社内で必要な施策を検討することもあれば、制作会社から提案を受けることもあります。

サイトの構成

リニューアルの目的と方針が決まったら、次にホームページの設計とページの構成について検討します。
制作会社に依頼する場合、ここからは制作会社が主体となって、専門知識をもとに提案をすることが多いです。
ホームページの設計は、サイトマップを作成しながら決めていきます。
トップページを第1階層、カテゴリページを第2階層、カテゴリごとの詳細ページを第3階層として、リニューアル対象となる階層やページをサイトマップに反映していく形式です。
全体の設計ができたら、各ページにどのようなコンテンツを追加するか考え、ワイヤーフレームや構成案を作成していきます。

デザイン制作

上記で作成したワイヤーフレームや構成案を実現するために、デザイン制作を行うのが次のステップです。
デザイン方向性を決め、画像やテキストなどの素材を用意し、ホームページのデザインに落とし込みます。
制作会社のデザイナーと、社内の担当者が話し合いながら進めていきましょう。

コーディング

デザインが完成すれば、制作会社がデザイン通りにホームページをWEBに反映します。
社内でホームページを運用できるようにCMSを構築する場合も、このタイミングでシステムを実装してくれます。

コーディングが完了するとテストアップが上がってくるので、「デザイン通りにホームぺージが制作されているか、リンクの設定は合っているか、問合せフォームなどの機能は問題なく動くか」などを確認しましょう。

公開、運用

リニューアル後のホームページが完成したら、公開してユーザーが利用できるようにします。
公開のタイミングも重要なので、自社と制作会社で話し合って決定しましょう。

公開直後に問題が発生した場合、自社や制作会社が休日だとすぐに対応できないため、そのあたりも考慮して公開日を決めます。
また、ホームページは公開して終わりではなく、継続的に運用を行っていくのも重要です。
運用や更新は社内で行うパターンもあれば、制作会社に月額の運用管理費を支払って依頼することもあります。

 

8.ホームページリニューアル後にすること

ホームページのリニューアルが“完了したらすべて終わり”というわけではありません。リニューアルの効果をより大きくするためにも、リニューアル後に実施しておきたいポイントをご紹介します。コストや時間を掛けたリニューアルの費用対効果を最大化する方法として確認しておきましょう。

SNSでの告知・プレスリリースの配信

ホームページのリニューアルは、新たな顧客獲得の絶好のチャンスです。X(旧:Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSでリニューアルを告知し、より多くのユーザー流入を狙いましょう。プレスリリースを配信し、リニューアルの目的や新しい企業のコンセプトなどをあわせてPRするのも有効な方法です。

目標数値を定期的に確認し、改善する

リニューアルにあたって問題点や課題を明確にした際に、様々な情報を数値化し目標設定をします。リニューアル後は、その目標数値に対して達成の進捗を定期的に確認しましょう。目標に達していない場合には、問題点を再度分析し、より良いホームページに改善していくことも大切です。

 

9.ホームページリニューアルの事例

KBIが実施したホームページリニューアル事例をご紹介します。

エバオン株式会社さま(大阪)

産業機器部品の卸販売を行う会社さまです。ホームページは10年以上前に開設した状態で運営しており、今回はリクルート強化を目的にリニューアルを実施しました。
先方からの強いご要望は「普通じゃないデザインにしてほしい」ということ。
同業他社のホームページは、パッと見て卸売業を手掛けているとわかるものが多いのですが、あえて外したデザインをご希望でした。

▼リニューアル前
リニューアル前のサイト

▼リニューアル後
若手の採用強化を目指し、アニメーションを入れ、柔軟で先進的な企業イメージを表現するデザインを採用

ホームページリニューアル事例1
ホームぺージリニューアル事例2

デザインが確定するまでは「もっと違うイメージのデザインが欲しい」というお声をいただき、複数のデザインをご提案し、何度も修正を繰り返しました。
ホームページを制作する際に、納得のいくデザインや仕様が即決定することは稀であり、基本的には何度も意見をすり合わせて調整していきます。

しかし、制作会社によっては、発注側の意図を上手く汲み取ってくれなかったり、柔軟に対応してくれないケースもあります・・・
納得のいくホームページをつくるためにも、制作会社の実績や費用だけでなく「担当者のやりやすさ」や「対応の柔軟さ」も重要視されることをおすすめします。


10.まとめ

ホームページのリニューアルは、企業のブランディングやイメージ戦略、集客、事業の拡大など、多くのメリットが見込める施策です。ホームページによる目的を達成していくためには、サイト内の問題や課題と向き合い積極的に改善する必要があります。
そして、ホームページをリニューアルする際は、デザイン、SEO、マーケティング能力など、多様な知識と経験が求められます。

リニューアルで成果を出すためには、ホームぺージ制作のノウハウをもっていて、かつ自社のマーケティング戦略や事業を理解してくれる制作パートナーを見つけることが大切です。
弊社では今のサイトの課題を洗い出す『無料サイト診断』も実施しておりますので、ホームぺージに関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください!


リニューアル前の無料サイト診断

この記事を書いた人
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KBI WEB SERVICE 編集担当

関西ビジネスインフォメーション株式会社(KBI)のWEBマーケティング担当です。
ホームぺージ制作やWEBマーケティングに関する知識やノウハウを発信しています。
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