
コラム
ホームページをリニューアルするメリットは?具体例もあわせて解説
ホームページのデザインや構成、内容をがらっと変えたい場合にはリニューアルが有効です。
実際にホームページのリニューアルを行うにあたっては、しっかりと目的に向かって駒を進めるために、どんな「メリット」があるのかを押さえる必要があります。
この記事では、ホームページをリニューアルすることによる“メリット”と“デメリット”を具体例を交えながら解説していきます。
CONTENTS
1.ホームページをリニューアルするメリットは?
ホームページをリニューアルする際に、メリットを理解しておくことは重要です。
ホームぺージはWEB集客の軸であり、企業ブランディングに大きな影響を与える要素になります。そのため、Web戦略による目的の達成を最大化するためにも、適切なリニューアルを実施する必要があります。
また、どんなホームページがリニューアルの必要があるのか把握しておくことも大切です。ホームページのリニューアルの必要性についてはこちらで詳しく解説しています。
>>リニューアルの必要性があるホームページは?課題点を把握する方法も解説
企業ブランディング・イメージの向上に繋がる
ホームページをリニューアルすることによって、企業のブランディングやイメージの向上に繋げることができます。
ユーザーはホームページを閲覧する際に記載されている内容だけでなく、デザインやコンテンツ、雰囲気などからも大きなイメージを受けます。
具体例①|企業やブランドのイメージにあったデザインへの変更
企業のメッセージ性や強みをホームぺージに反映することで、他社との差別化を図ることができます。
例えば『高品質、技術力』を強みにしている企業のホームぺージが、低価格を強みとする企業と同じ様なデザインやキャッチコピーでホームぺージを作っていても、ユーザーに価値は伝わりません。ブランドストーリーやコンセプトの背景、なにが高品質の理由なのかという部分をホームぺージに落とし込む必要があるでしょう。
ブランディングが成功すれば、「○○だから安心できる」「○○だからいい製品だろう」というイメージを持ってもらうことができ、価格競争を回避することにもつながります。
企業やブランドのイメージを多くのユーザーに伝えることができれば、ホームページを運営する価値も大きく向上します。
具体例②|古くなったイメージを一新できる
古くなったホームページのイメージを払拭したいときに、ホームページのリニューアルが有効です。
最新の商品やサービスを開発しても、ホームぺージが古く信用できる企業だと思ってもらえなければ、その価値を適切に伝えることができません。企業体制や事業内容が大きく変化する場合も同様です。
企業ブランドが伝わりやすいデザインやコンテンツを準備することで、ホームページの持つ効果を最大化しイメージを一新することができます。
アクセス数、問い合わせ数の増加が期待できる
ホームページを運営していても、アクセス数や問い合わせの件数が少なければホームページを活用できているとは言えません。
ホームページのアクセス数や問い合わせは、ユーザーとの関わりにおいて重要な指標となるからです。
ホームページのリニューアルは、デザインや機能性の向上はもちろんですが、SEO対策やSNSとの連携などの要素を取り入れることで、アクセス数や問い合わせ数の増加が期待できるメリットもあります。
具体例①|検索順位をアップさせる
SEO対策を行い検索順位がアップすることで、ホームーページのアクセス数の増加が期待できます。
SEO対策の根幹は「ユーザーにとって有益であること」なので、サイト全体の利便性やコンテンツの内容などを適切なものにすることで、検索順位の向上を目指すことができます。
>>参考記事:ホームページのSEO対策をしたい人必見!SEO対策の必要性や費用を解説
具体例②|SNSと連携する
X(旧:Twitter)、FacebookなどのSNSと連携すれば、SNS経由でのアクセス数や問い合わせの数を増やせる可能性があります。
SNSと連動することは、フォロワー数などにも依存するため効果に差異もありますが、ホームページ単体で運営するよりもSNSからの流入が増え、認知拡大やブランディングにも効果が見込めます。
ユーザーが閲覧しやすくなる
ホームページはユーザー向けに運営されるものです。
ユーザーが閲覧しやすい環境を整備していくことは、アクセス数や問い合わせの増加、企業イメージの向上などに繋がりやすくなります。また、ホームぺージの使いやすさはSEOの評価にも影響するため、上位表示を狙うためにも意識すべき項目です。
具体例①|スマホ対応にする
総務省の令和3年通信利用動向調査でも確認できますが、現代のインターネット利用率は「スマホが約7割、パソコンが約5割」となっています。
(参考)総務省-令和3年通信利用動向調査の結果
このように、多くのユーザーがスマホを利用しているのであれば、スマホに対応したホームページを運営することが重要です。
スマホに対応することで表示内容やコンテンツサイズの最適化が行われ、ユーザーの使用感も格段に向上するでしょう。
具体例②|導線を整理する
ホームページ内の情報を整理し、ユーザーが迷わずホームページ内を閲覧できることも重要です。
ホームページを運営する側としては、ユーザーがサイト内をスムーズに閲覧し、コンバージョンに繋げることが目的となるため、ユーザーが迷わない分かりやすい導線を描くことが必須となります。
そこで、ホームページをリニューアルすることにより、ページの階層、コンテンツの配置などを整理し、ユーザーの使いやすさを向上させることが有効な手段となります。
データや情報が整理される
ホームページのリニューアルによりデータや情報が整理されることは、ユーザーだけでなく企業側にもメリットをもたらします。
複数のデータや情報が分かりやすく整理されていれば、企業側は、コンバージョンに繋がる記事やコンテンツを追加・改善するなど効率よくホームぺージを運用できるようになります。
具体例①|必要なページ、情報を再確認できる
リニューアルによって様々な情報が整理されることで、「必要のない情報の削除」や「古い情報の更新」が簡単になります。ホームぺージに追加で色々情報を付け足しているうちに、煩雑化し管理しきれていないというケースも少なくありません。
いざホームぺージの内容を見直してみれば
「販売終了した製品ページが残っていた…。」
「いままでの流れで毎月更新しているページが、実はあまり見られていない…。」といったケースも。
リニューアルの際にページやコンテンツの必要性を見直すことで、ユーザーにとってあまり重要ではない情報は削除したり、改善することができます。サイトもシンプルになり運営の手間も軽減できるかもしれません。
具体例②|サービスやコンテンツをスムーズに運営できる
ホームページの情報を整理し内容を見直すことで、
「頻繁に新しい情報を発信する必要がある箇所」「詳細な打ち合わせや明確なエビデンスが必要な記事」など、コンテンツによって更新の頻度やテイストに差があることが明確になります。
このように、最新の情報をアップデートするサービスやコンテンツが複数ある場合は、それぞれのカテゴリに適した担当者を決めることで、スムーズな管理が可能になります。
「組織が代わり、各サービスやページの担当者があやふやになっている…」というケースもありますので、しっかり担当者を決めて最新の情報に更新できる体制を整えましょう。
更新や修正の内製化により、コスト削減につながる
CMS(コンテンツマネジメントシステム)を使ってホームページを制作する企業は増えています。CMSを使えば社内でも簡単にホームページを更新することができるため、タイムリーに情報を更新でき、また業務効率や生産性の向上に繋がります。
具体例|更新コストを削減する
ホームページを更新する際に、簡単な更新内容でも業者に依頼していると、リアルタイムでの更新ができず、コストをかけることにもなります。
Word PressのようなCMS(コンテンツマネジメントシステム)を導入することで、プログラミングの知識がない担当者でも、更新や修正を実施できるようになります。
SEO対策を見直すきっかけになる
「SEO対策」とは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンでキーワード検索したときに、自社のホームページが上位表示されるように対策することを意味します。
SEO対策は「アクセスの向上」、「ブランディングやイメージ戦略」などに大きな影響を与える重要な要素です。
しかし、Googleなどの検索エンジンは日々アップデートされており、SEOにおける考えや対策も定期的にアップデートすることが求められます。
具体例①|SEOの原則を見直すことができる
SEOの原則は「ユーザーのニーズに応えられていること」です。
ホームページでは企業が発信している情報と、ユーザーが求める情報に差異が生じている場合があります。
リニューアルは、運営側が設定するコンバージョンとユーザーが求める情報や内容を改めて見直す機会になります。ユーザー目線でキーワードやコンテンツを考えることで、SEO対策を強化することができるでしょう。
具体例②|SEOに強いホームページにすることができる
ユーザーの求める情報が掲載されていることが重要ですが、その他にもSEO対策には「使いやすさ」や「セキュリティの強さ」などの様々な要素も含まれます。
ホームページをリニューアルする際に、表示速度の向上やSSL化(通信の暗号化)などSEOに影響を与える部分を改善し、ホームページ自体の評価を向上させることも可能です。
別の記事ではホームぺージリニューアルの進め方や制作会社の選び方をご紹介していますので、検討を進める際は参考にしてみてください。
>>ホームページリニューアルの進め方!注意点、制作会社の選び方も解説
2.ホームページのリニューアルのデメリット
ホームページをリニューアルするにはメリットだけでなく、デメリットを確認しておく必要があります。ホームページのリニューアルに失敗しないためにもデメリットをしっかりと理解し、リニューアルによるメリット、抱えている課題、問題などを相対的に考慮していくことをおすすめします。
コストがかかる
ホームページのリニューアルには一定のコストがかかります。
Web制作業者に依頼する場合、小規模なリニューアルでは数十万円、ページ数の多い大規模なホームページやフルリニューアルの場合は数百万円になることもあります。
リニューアルを行う際には、企業の抱える問題や創出したい新たな価値など基軸となるものに対して、必要な変更の範囲や予算を明確にすることが重要です。
制作会社による『無料サイト診断』などを活用することで、リニューアルが必要なポイントを洗い出し効率的にリニューアルを進めることができます。
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時間や手間がかかる
Web制作の業者に依頼する際に、専門的な知識や構成などは安心して任せられますが、企業の思いを形にするためには、念入りな打ち合わせも必要です。
規模や要望が大きければ制作に時間もかかりますので、ホームページのリニューアルには一定の時間や手間が必要なことを理解しておきましょう。
コストや時間などに対する費用対効果やリニューアル完了後の運用方法なども含め、様々な要素を検討し、自社にとって最適なリニューアル方法を選択をしましょう。
リニューアルをスムーズに進めるためには制作を進める前の「事前準備」が重要です。リニューアルガイドでは制作会社へ依頼する前の事前準備から制作中、制作後まで、担当者さまが行うべき手順をまとめております。
>>「失敗しない!BtoBホームぺージリニューアル徹底ガイド」をダウンロードする
3.ホームーページリニューアルの注意点
ホームページをリニューアルする場合、把握しておくべき注意点があります。
ホームページリニューアルによるリスクを回避して、効果を最大化するために重要なポイントでもあるので確認しておきましょう。
現状を把握して目的を定める
ホームページをリニューアルする前に、現状の問題点や目的を明確にすることがとても重要になります。
競合他社と自社のホームページの現状を相対的に把握し、改良、改善すべき内容を踏まえて目的を定めます。
自社のホームページの現状を把握して目的を定めていないと、時間やコストをかけてリニューアルしても、「デザインを変えただけ」になってしまい成果が上がらない可能性があるため注意しましょう。
費用や工数を見合わせる
ホームページのリニューアルには一定のリソースが必要です。
リニューアルを完了させる日時に向けて時間的な余裕をもったスケジューリングはもちろん、予算や人員に関する状況の把握や割り振りなどの社内調整も重要となります。
中途半端な知識によるリニューアルは危険
ホームページを上位表示させたい場合にSEO対策は有効ですが、ホームページ内部の改善以外にも、「競合サイトの動向調査」や、「検索エンジンのアップデートへの対応」など、多岐にわたる知識や経験が求められます。
中途半端な知識で対策を行うと、上位表示されないばかりか、検索順位が低下する可能性もあります。
また、SEOだけでなく著作権などの法令に適切な対応ができていないと企業の信用問題や損失に繋がることもあるので細心の注意が必要です。
適切な制作会社を選ぶ
ホームページのリニューアルにはデザインだけでなくSEOなどのマーケティング知識や法令など多くの専門知識や経験が必要です。
Web制作の経験値や得意分野も制作会社によって異なります。制作会社に依頼する際は次のポイントを確認しておくとよいでしょう。
- 制作会社の実績を確認する
- 相見積もりで費用感を確認する
- 制作会社の強みを確認する
- 費用だけでなく提案内容、サポート、パートナーとしてのやりやすさ(連携の取りやすさ)を確認する
ホームページ リニューアルの全体像を把握したい場合は以下のページをご参照ください。
>>ホームページのリニューアルは必要?効果・タイミング・進め方を解説
4.まとめ
ホームページをリニューアルするメリットは、単純に見た目を変えるだけではありません。
目的を明確にし、きちんと戦略に基づいてリニューアルすることでコンバージョンに繋がります。
ホームページのリニューアルに掛けるコストや時間、その他のリソースの効果を最大化するために、しっかり事前準備をしてからリニューアルに取り組む必要があるでしょう。
そのための情報収集として、リニューアルガイドの資料や無料サイト診断などをお役立ていただけますと幸いです。