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展示会で動画を流す効果やメリットとは?動画作成のポイントや事例をご紹介

2024/12/03

展示会は、新商品やサービスのPR、社名の認知度アップなどの効果が期待できる重要なビジネスチャンスの場です。
多くの企業が出展している中で、いかに自社の製品やサービスを効果的にアピールし、来場者に興味を持ってもらえるかどうかが集客のカギになります。昨今では装飾などの工夫にくわえ、動画を活用する企業が増えてきました。

この記事では、展示会で動画を流すメリットや、動画の作り方のポイントについて詳しく解説します。展示会出展や動画制作が初めての場合でもイメージがつかめるよう、制作の流れや実際の事例を紹介していますので参考にしてみてください。

1.展示会で動画を流す効果やメリットとは?

展示会で動画を活用するにあたって、ただ単に動画を流せば良いというわけではありません。
動画の効果やメリットを理解し、自社が展示会でアピールしたいことや、展示するサービスに適しているのかを確認したうえで、動画の活用を検討しましょう。

来場者の目に留まりやすい

多くのブースが出展している展示会場では、まずは来場者の目に留まることが重要です。
来場者が自社ブースの前を通過するのは、わずか数秒間。その短い時間で来場者の興味を引き、ブースの前で足を止めてもらう必要があります。

人は静止したものよりも、動くものを目で追う習性があります。普段の生活の中でも、ふと視界の中で動いたものが気になった、無意識に電光掲示板に流れる文字を読んでいた、といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
「見よう」「読もう」と考えなくても、つい見てしまう。この人間の特性を利用して、来場者の注目を集めます。

動画コンテンツは、イラストやテキストなど動きのない情報よりも目に留まりやすく、集客アップが期待できるツールです。映像と一緒に音も流せるので来場者の視覚と聴覚に同時に訴えかけることができ、より強いインパクトを与えます。

動画に足を止めた来場者に話しかけたり、動画に興味を持った来場者から質問を受けたり、自然な流れで会話のきっかけを作れるでしょう。

ブースの雰囲気がよくなる

映像や音楽を使った動画は、ブース全体の雰囲気づくりに大きく貢献します。
静止画やテキストだけのブースと比較して、動画のあるブースには動きが生まれます。仮に、客足がまばらな時間帯があった場合でも、動きがなく静かなブースよりも、映像や音楽が流れているブースの方が足を踏み入れやすくなるでしょう。
動画を流すことで、来場者に活気ある印象を与え、親しみやすく立ち寄りやすい雰囲気を演出することが可能です。

会場に持ち込めないものを紹介することができる

動画では、会場に持ち込めないものや、展示が難しい製品やサービスを紹介することもできます。
例えば、機械設備や建築物などは会場に搬入することが容易ではありませんが、機械設備の稼動の様子や製品の製造過程、施工した建築物の事例などを映像で見せることで、来場者の理解を深めることが可能です。

また、展示できたとしても、実際に電源を入れて稼動する様子を見せるのは難しい製品もあります。動画を活用すれば、実物を展示することが難しいものも分かりやすく紹介することができます。
実物を展示できなくても、具体的なイメージをよりリアルに伝えられる点は動画の大きなメリットです。

営業効率が上がる

動画を活用することで、製品の概要やサービスの特徴、実際の利用シーンなど、短い時間で多くの情報を具体的に伝えられます。
そのため、スタッフが展示品に関する説明をする手間や、一組の来場者に対応する時間などを、大幅に削減できます。限られた人数でも効率よくブース運営できるため、結果的に、より多くの商談につながるでしょう。


2.展示会の動画を作成する流れ

展示会の動画作成の流れ

展示会動画は、「何を訴求したいか」によって方向性やテイストが変わり、その内容によって得られる効果も異なります。目的に合った動画を作るために、動画の種類や制作の流れを確認しておきましょう。

①動画の目的・役割を明確にする

まずは、動画を流す目的を明確にします。
ブースのどこに配置するかによっても動画が担う役割は変わってくるため、ブースレイアウトと連動して考えるのが良いでしょう。

何を伝える動画にするのか

動画を使って、来場者に「何をアピールするか」を決めます。
例えば「新製品の紹介」をする場合、新製品の「概要」「ブランドイメージ」「機能性」「ユーザーの満足度(事例)」など、何をメインで伝えたいのかを絞った上で作成しましょう。どこに焦点を当てるかによって、動画の方向性はまったく違ったものになるため、何を伝える動画にするのかを明確にすることが大切です。

動画を流すことでどんな効果を期待するのか

動画を流すことで、どんな効果を狙うのかを考えます。
動画をアイキャッチにして足を止めてもらいたい場合は、細かい商材説明よりは、目を引くビジュアルやキャッチ―なコンテンツを意識して動画を作成する必要があります。
また、営業の効率化や商材理解のサポート役としての効果を狙う場合は、特徴や機能の説明、顧客インタビューなどのコンテンツが良いでしょう。
来場者の感情や行動に、どんな影響を与える動画にしたいかを明確にし、方向性を考えることが重要です。

②展示会動画の種類を選ぶ

展示会で活用されている動画には、内容に応じていくつか種類があります。
主な動画の種類とその特徴について、ご紹介します。

サービスや商品の紹介動画

サービス・商品の紹介動画は、展示会で最もよく流れている種類の動画です。
出展している製品や提供するサービスの理解促進を目的としており、写真やテキストだけでは伝わらない魅力を映像で紹介できます。大きくて展示できない機械設備の紹介や、形のないアプリやクラウドサービスを紹介する際にも効果的です。
製品の機能や特徴、導入のメリットなどを紹介することで製品への理解を深め、製品への興味を高めます。

会社に関する動画

会社紹介動画は、自社の社名や事業に関する認知拡大やブランドイメージ向上を目的とした動画です。
若い企業や新規参入したばかりの企業など、出展する展示会において、会社の知名度が低い場合もあるでしょう。自社の存在を知ってもらうために、会社の歴史や経営理念、事業のコンセプトなどを紹介します。
また、オフィスの風景や製造工場の様子、近年ではSDGsへの取り組みなども、来場者の興味を引くポイントとなります。
動画を通して企業の信頼性をアピールし、認知拡大を目指します。

プロモーション動画

プロモーション動画は、製品やサービス、企業に関する詳細な情報ではなく、イメージ訴求を目的とした動画です。
商品開発に至った経緯やコンセプトなどメッセージ性のある動画を流すことで、イメージアップやブランディングを図ります。見る者の感情に訴えるため、印象に残りやすいといったメリットがあります。

ティザー広告動画

ティザー広告動画は、発売前の製品やサービスを紹介する動画です。
商品紹介動画との違いは、ティザー広告動画は商品のすべてを見せるのではなく、あえて一部だけを公開することです。
ティザーには「焦らす」という意味があり、商品の情報を断片的に見せることで、見る者に「もっと知りたい」と思わせる効果があります。
新製品の紹介や、イベント紹介動画などもティザー広告動画のひとつです。発売前や開催前にユーザーの期待を高め、話題作りや興味づけに活用されるケースが多いです。

展示会においては、必ずしも発売前の製品を採用するのではなく、展示している製品情報の一部だけを流して、ブースに誘導する目的でも用いられます。短い時間で来場者の注目を集め、興味をかき立てられるような、映像や音楽のクオリティーも重要です。

③制作する動画の詳細を考える

展示会で動画を流す目的や種類が決まれば、次は動画の詳細を考えましょう。

動画の内容を具体的に決める

動画で紹介する内容を、具体的に決めていきます。
製品の特徴や使用シーンなど、動画作成に必要な要素をピックアップして、目的に合わせた動画の構成を考えていきましょう。CGやアニメーションの使用、映像に合わせた音楽などもこの段階で検討します。

画面サイズはブースの広さやレイアウトに合わせる

液晶モニターやプロジェクターなど、どの映像機器を使用して、どのくらいのサイズで流すかは、ブースの広さやレイアウトを考慮することが重要です。
インパクトを狙う目的だとしても、1~2小間の小規模なブースに大きなモニターを持ち込んで再生した場合、映像の迫力が強すぎたり、圧迫感で居心地の悪い空間に感じられ、逆効果になりかねません。注目を集めることはできても、居心地のよいブースからは程遠く、結果的に立ち寄りづらい印象を与えてしまいます。
動画を目立たせながらも、ブースの雰囲気に調和するサイズの映像機器を選択することが大切です。

なお、大きなサイズで再生する場合には、映像の解像度を考慮する必要もあります。
PCやタブレットではキレイに映っていたけど、実際のモニターで再生すると画質が荒かった…といった失敗がないよう、注意しましょう。

動画の長さ(尺)を決める

流す動画の尺を決めます。
適切な動画の長さは、動画の種類や目的、展示する製品や業種によっても異なりますが、多くのブースを回りたい来場者は、時間のかかるものを避ける傾向にあります。
動画はできるだけ短く、コンパクトにまとめる方が効果的です。
例えば、足を止めてもらう目的なら数十秒の尺でインパクト重視に。商品説明の動画なら内容が伝わる程度の尺が必要になります。

▼動画の尺の目安

動画の種類

目安

商品紹介動画

30秒~数分程度

会社紹介動画

1分程度

ティザー広告動画

15~30秒

プロモーション動画

30秒~1分程度

上記はあくまで参考ですので、動画の目的や役割に応じて尺を検討しましょう。
長すぎる動画は最後まで見てもらえない可能性があるため、動画はなるべくコンパクトにまとめるのがおすすめです。

④予算をもとに外注と自社制作のどちらにするかを決める

展示会動画の制作費用の相場は、尺や内容によって大きく異なります。
自社の予算との兼ね合いを考慮して、専門業者に依頼するか、自社で制作するかを決めます。もともと社内制作のスキルや経験がない場合は、動画の活用を検討する段階で早めに業者に相談するほうが良いでしょう。
ブースの装飾業者へ動画制作も一緒に依頼するパターンや、動画は別の専門業者に依頼するパターンも考えられます。

発注するのにかかる費用

専門業者に動画制作を依頼する場合は、企画費(企画書・構成・台本などの作成)、人件費(ディレクター・カメラマン・スタッフ)、動画の編集費などの費用が発生します。
1分程度の動画の場合は、数十万~100万円程度が目安です。キャラクターのデザインやロケ・撮影などの必要性に応じてコストが加算されます。

展示会動画の費用

自社で制作する費用

自社で展示会動画を制作する場合、企画や撮影、編集も社内で行うことで大幅にコストを削減できます。
製品やサービスの説明の補助に用いる動画などは、自社で作成する企業も多いです。
ただし、クオリティーの面では他社に比べて見劣りする動画になる可能性もあり、来場者に与える印象が弱くなるため、社内にコンテンツ制作のノウハウがない場合には外注することをおすすめします。

⑤作成した動画をチェックする

動画が仕上がったら出来栄えを確認します。
ナレーションや音楽の音量、当日再生するサイズでの画質、字幕の見やすさなどをチェックし、必要に応じて調整を行います。


3.展示会の動画作成のポイント

動画作成

効果的な展示会動画を制作するために押さえておきたいポイントについて、詳しく解説します。

動画の見やすさを重視する

動画を見る来場者は、自宅のTVのようにじっくり座って画面に向き合ってくれるわけではありません。
ブースの近くを通る際に、まずはほんの数秒視線を向けるだけにすぎません。その短い時間でも、興味を引いて来場者の足を止められるよう、動画の見やすさ、分かりやすさを重視しましょう。

字幕やテロップを付けて伝わりやすくする

字幕やテロップをつければ、音声が届かない場合でも情報を伝えられるメリットがあります。
読みやすい文字サイズと文字の配色、文字の速度に設定しましょう。
配置は見せたい製品を隠してしまわないよう、文字が画面を占める割合やスピードには注意が必要です。

動画は長くなりすぎないように注意する

多くのブースが並ぶ中で、会場内を回遊している来場者が自社のブースを通り過ぎるのは数秒間です。短時間で見てもらいたいポイントを押さえた動画作りを意識し、製品や企業の魅力をアピールできる動画を作ることが求められます。

強調したい箇所にはインパクトを付けてメリハリのある動画にする

製品の新しい機能や他社と差別化できる部分など、強調したい箇所にはインパクトをつけると効果的です。CGやアニメーション、音響効果で工夫するとメリハリのある動画になり、より印象的になります。

音響との兼ね合いも考える

動画制作の際は、周囲の音やBGMなどの音響との兼ね合いを考慮する必要があります。
スタッフの営業の妨げにならないよう音量を調整し、ブースの雰囲気やBGMとケンカしない音楽やナレーションをつけましょう。

2次利用の可能性を考慮する

展示会動画は、ホームページやSNS、営業資料やリクルートなど、さまざまな用途で2次利用が可能です。展示会名や日付などは入れず、汎用性の高い内容に仕上げることで選択肢が広がります。


4.他社の動画事例

こちらでは、実際に展示会などで使用された他社の動画の事例をご紹介いたします。

事例1:会社紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=3q528tKTKrk
主に営業コンサルティングを手掛ける企業の会社紹介動画です。
動画の序盤に「営業革命」というキャッチーなワードでインパクトを与え、見る者を引き込みます。
社風とマッチした革新的な映像を中心に構成されており、落ち着いた色合いは信頼感を与えます。
「顧客満足度100%」など、分かりやすい数字でアピールするのもポイント。
社名やロゴも印象に残り、企業の事業内容と実績が伝わる動画になっています。

事例2:サービス紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=NMi81uC38Mk
LINEマーケティングツールのサービス紹介動画です。
企業のロゴのカラーであるブルーを基調としており、企業のイメージとマッチしています。
複数の機能紹介や具体的なサービス内容など情報量が多い動画ですが、軽快なBGMとテンポのよいテロップ表示で、上手くまとめられています。
キャッチ―で親しみがわき、気軽に「立ち寄ってみよう」と思わせられるため、集客効果が期待できる動画です。


5.まとめ

展示会動画は、来場者の注目を集め、効果的に情報をアピールできるツールです。
また、集客や情報提供だけでなく、ブースの雰囲気づくりや営業効率向上など、さまざまな効果が期待できます。

動画制作においては、動画の役割を明確にし、目的に合った内容で制作することが重要です。伝えたいこと、動画の長さ、ナレーションなど、来場者が見やすく分かりやすい動画であることが求められます。

ご紹介した制作の流れやポイント、事例を参考に、魅力的な動画でブースを盛り上げましょう。


この記事を書いた人
展サポロゴ
展サポ 編集担当

展サポは、展示会出展をトータルでサポートするサービスです。

展示会の効果を最大化するためのノウハウをコラムで発信しています。

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