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展示会の「システムブース」とは?メリット・デメリットを解説

2024/03/07

展示会出展を検討している企業にとって、ブース選びは集客成功のカギになります。「競合他社より目立つブースにするためにはどうしたらよいのか」と、頭を悩ませている企業の担当者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、展示会の「システムブース」について詳しく解説します。システムブースは、ブース制作に使える予算が限られている企業におすすめです。
システムブースの特徴やメリット・デメリットについて知りたい方は、ぜひ最後まで記事を読み進めてください。

【関連記事】
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1.展示会の「システムブース」とは?

展示会システムブース

展示会の「システムブース」とは、システム部材を使用したブースです。システム部材とは、オクタノルムやマキシマライト、オメガトラスなどが代表的な例です。

システムブースはこれらの部材を再利用して使うため、設置が簡単かつ比較的コストを抑えられます。ただし、部材のサイズや形、種類などが限定されるため、デザインの自由度が低くなる可能性があります。

そこで、競合他社と差別化させるためには、デザインだけではなく、オリジナル感を出すためのプラスアルファの工夫が必要です。

「システムブース」と「木工ブース」の違いは?

展示会で使われるブースは、システムブースのほかに「木工ブース」があります。木工ブースは木を部材にしていて、展示会開催の都度設計していきます。また、木工ブースは部材のサイズや形、種類などが限定されておらず自由にカラーリングを施せるため、デザインにこだわった表現のブース作りが可能です。

ただし、木工ブースはシステムブースと比べるとコストが高くなる傾向があります。木工ブースについてさらに詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
>>展示会の「木工ブース」について詳しく解説!システムブースとの違いは?

「システムブース」の種類

システムブースにも種類があり、特徴やメリット・デメリットが異なります。

システムユニットブース

システムブース1 システムブース2

システムユニットブースは、既存のシステム部材を組み合わせて作るブースです。これは、展示会以外でも、コンサートや屋内イベントなどで使われます。

    <メリット>
  • 準備が短期間で可能
  • 設営時間も短縮できコストも抑えられる
  • ブースの設営や解体が簡単

  • <デメリット>
  • デザインの自由度が低く、オリジナル感を出しにくい
  • 再利用の回数が多い部材には、傷や汚れが付着していることが多い

  • <向いている企業>
  • デザインよりもコストパフォーマンスを重視したい企業
  • ブース出展の機会や回数が多い企業

トラスユニットブース

トラスユニットブース

トラスユニットブースは、三角形を基本単位とした構造形式(トラス構造)のブースです。橋やドーム、体育館でも同じ構造が使われています。

    <メリット>
  • アルミなどの軽量部材でありながら、強度な対荷重性を持つ
  • 直線だけでなくカーブにも対応できるため、さまざまなデザインが可能
  • サイズのバリエーションが豊富
  • ブースの高さを出しやすい
  • 照明器具を取り付けやすい

  • <デメリット>
  • 無骨な印象を与えてしまう可能性がある

  • <向いている企業>
  • 大きめのブースを検討している企業
  • 高さを出したブースを検討している企業

ファブリックシステムユニットブース

ファブリックシステムユニットブース1 ファブリックシステムユニットブース2

※上記、2つの事例は強度の強いターポリン素材を使用

ファブリックシステムユニットブースは、システム部材とファブリック(布)素材を組み合わせたブースです。天井や壁にファブリック素材を貼り付けて照明をあてることで、いろいろな演出が可能です。

    <メリット>
  • 規定サイズの部材を組み合わせて使いまわしできる
  • ファブリック素材で広い面を覆うため、比較的部材数を少なくできる
  • ファブリック素材は畳めばコンパクトで運搬しやすい

  • <デメリット>
  • 強度を持たせるため、ベースや支えが必要になってしまう

  • <向いている企業>
  • グラフィックにこだわったブースにしたい企業


2.システムブースのメリット

システムブースのメリット

以下では、システムブースのメリットについて解説します。

コストを抑えやすい

少しでもコストを抑えたい企業は、木工ブースよりもシステムブースがおすすめです。システム部材は再利用したものを使い回しされるため、安価で制作しやすくなっています。

ブースの設置と解体が簡単

形やサイズが決まったシステム部材を組み合わせていくため、ブースの設置と解体が簡単です。異なる大きさや形の部材であればカーブも表現できます。

廃材が少なく、環境に優しい

解体時に出る廃材が少ないため、環境に優しいといえます。最近は、環境に配慮したブースを設計する企業が増えています。環境に配慮した視点を持つことは、展示会出展の戦略や企業のSDGsへの取り組みに寄与し、企業ブランディングにもつながるでしょう。

準備期間が短い

形や大きさが決まっているシステム部材を使えば、ブース設営の準備期間が短くて済みます。展示会までの期間にはブースのデザインを決めたり、資料作成やプレゼンテーションを作成したりと、準備が大変です。システムブースであれば、一から部材を作ることはほとんどないため、設営までの工程が短くて済み、急な展示会にも対応できるでしょう。


3.システムブースのデメリット

システムブースのデメリット

コストを抑えられ、準備期間を短くして設置や解体が簡単にできるシステムブースですが、デメリットも存在します。どのようなデメリットが存在するのか、以下で解説します。

サイズ・形・種類が限定されている

システム部材は、部材ごとにサイズ・形・種類が決まっています。そのため、ブースサイズの細かい指定ができません。木工ブースと比較すると、デザインの自由度が低くなるといえるでしょう。

オリジナル感が出しにくい

システムブースはサイズ・形・種類が限定されているなかで、デザインや装飾を考える必要が出てくることから、オリジナル感を出しにくくなります。そうなると、「集客」という本来の目的から離れてしまい、他社との差別化が難しくなる可能性が出てきます。

オリジナル感を出すためには、ブースデザインのほかに展示品の魅力を来場客に伝える工夫が必要です。具体例は、下記のとおりです。

  • 扱っている商品を目立たせるため、照明をあててブース内を明るくする
  • 展示品の魅力がシンプルに伝わりやすいキャッチコピーを考える
  • 広くて開放的なブースにして、ほかの来訪客と余裕のある距離感で展示品を見せる など

壁に釘やビスが打てない

システムブースは、壁として使用する部材に釘やビスが打てません。そのため、あらかじめ幅が決まっている棚を利用して展示品を陳列します。
もし、システムブースで対応できない場合は、、木工ブースの検討をしたほうがよいでしょう。またシステムと木工を組み合わせる方法もあるので、ブースを依頼する業者へ相談してみましょう。


4.システムブースの制作費用は?

システムブースの制作費用

一般的に、ブース制作の費用は基本的に規模に比例します。出展するスペースの単位を小間(こま)と呼び、3m×3mのスペースを1小間と呼ぶのが通常です。

システムブースの1小間の制作費用は、全体で30〜80万円ほどが相場となっています。

また、イベント告知用のホームページ制作や、取引先への案内状の作成等、集客のために行うプロモーション費用も見ておく必要があるでしょう。

展示会の費用についてさらに詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。リンク先のページでは、ブースも含め全体の制作費用などをまとめています。
>>展示会出展費用はいくらかかる?規模別の費用やコストの抑え方を解説!


5.システムブース施工の流れ

ブース施工の流れと期間

システムブースの施工にかかる期間はおおよそ1日〜2日で、前日には施工工事が完了しているのが一般的です。システムブース施工の流れは、下記のとおりです。

1.【部材の運搬・搬入】
システム部材を展示会の会場へ運びます。
運搬手段は、部材の大きさや量に応じてバンやトラックなどを使用します。

2.【床材貼り込み】
指定の小間に、カーペットなどの床材を貼ります。

3.【壁面の施工】
床材の貼り込み工事を終えたブースに壁面を施工していきます。
各部材を組み合わせていき、外れないようにするために工具でしっかり締めます。

4.【棚の設置】
寸法を計算しながら、棚のポジションを決めます。
ポジションが決まったら棚板を設置します。

5.【電気工事】
施行前の打ち合わせのときに決めた位置に照明を設置し、ブース内に電気がつながるように配線工事します。

6.【最終チェック】
決められた寸法どおりにブースができているかの確認や、棚の位置の微調整などをおこないます。
この段階で、出展者へブースの引き渡しができる状態にします。

7.【展示品陳列】
出展品が搬入され、棚に設置しブースが完成します。


6.展示会で「システムブース」が向いている企業は?

システムブースに向いている企業

展示会でシステムブースが向いている企業の例は下記のとおりです。

  • 一度の出展ではなく、複数回の出展をすでに検討している企業
  • 少しでもコストを抑えて出展したい企業
  • 毎回の展示会でPRしたい出展品が同じで、デザインを変える必要がない企業
  • 環境に配慮しているブランドイメージを作りたい企業
  • 準備期間を短くして、急な展示会出展にも対応できるようにしたい企業

あくまでも例ですので、予算や希望のブースイメージを踏まえ、装飾業者と相談しながら検討されることをおすすめします。


7.まとめ

展示会のシステムブースについて特徴を解説しました。
木工ブースと比較して、コストが安いことや準備期間が短いことがメリットとして挙げられますが、オリジナル感を出しにくいというデメリットもあります。
どちらが正解というわけではないため、展示会にブース出展するときは、自社が展示会に出展する目的や予算と照らし合わせてブースを選ぶようにしましょう。

この記事を書いた人
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展サポ 編集担当

展サポは、展示会出展をトータルでサポートするサービスです。

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