Column
コラム
展示会の目的とは?メリットや効果的な方法をご紹介
- 展示会の目的について知りたい
- 展示会の出展をより効果的にする方法を知りたい
- 展示会によって違いや特徴があるのか知りたい
展示会は、企業が自社製品やサービスをアピールできる場であり、来場者と直接交流ができるチャンスでもあります。自社ブランドの認知度の向上や新たな営業案件の獲得、既存顧客とのさらなる関係を向上させるなど、企業によって展示会出展の目的はさまざまです。
展示会出展の際は、目的を明確にすることが重要となります。出展の準備や企画、運営までの流れをスムーズに行うためにも、この記事を読んでぜひ参考にしてみてください。
【CONTENTS】
1.展示会とは
まず、展示会とは具体的にどういったものかについて確認していきましょう。
展示会とは何か
展示会は、企業が自社製品やサービスをアピールするために提供される場所となります。一般的に、会場では多くの企業がブースを設営し、製品やサービスの展示やデモンストレーションなどを行います。
展示会にはどのような人が来る?
展示会にはさまざまな人々が訪れます。来場者の一例は、以下の通りです。
- 各企業の担当者
- 一般の消費者
- 業界関係者や専門家
- マスメディア関係者
- ビジネスパートナー
各企業の担当者
開催される展示会の多くはビジネス顧客向けの開催テーマとなっています。つまり、来場者の多くがその開催テーマに興味があって情報収集の目的だったり、実際に購入や導入を検討している各企業の担当者ということになります。
一般の消費者
BtoC向けの展示会は一般の人々も気軽に足を運ぶことができ、自分にとって興味や関心のある製品やサービスを見たり、実際に体験することができます。また、新製品やサービスの情報について、販売や提供元となる企業の社員から聞くことや、質問することを目的として展示会を訪れる方もいます。
業界関係者や専門家
各ビジネス業界の関係者や専門家も、最新の情報や技術の動向を知るために展示会を訪れます。そこで発表される新しい製品やサービス、製品によってはデモンストレーションを見ることで、最新情報やトレンドを知ることができます。
マスメディア関係者
展示会は、新製品や最新の技術を発信する場としてメディアの注目を集めます。そのため、テレビ局や新聞社、オンラインメディアなどのマスメディア関係者は、最新のニュースやトレンドを世間に伝えるため展示会で情報収集や取材を行います。
ビジネスパートナー
展示会は、新たなビジネスパートナーとの出会いの場でもあります。他社と競合するだけでなく、コラボレーションや販路拡大のために展示会によって交流や商談を行うこともあります。
2.展示会の目的
展示会はただ出展すればいいというわけではありません。どのような目的で展示会に出展するのか、自社の目的を明確にさせなければ、企画や準備、設営までの流れをスムーズに行うことができません。
ここでは、展示会出展の目的について代表的なものを紹介していきます。
認知度の向上
展示会は、企業の製品やサービスの認知度を高めるための効果的なプロモーション施策です。多くの来場者が集まる展示会で、自社の製品やサービスを展示することによって新たな顧客やビジネスパートナーにアピールする機会を得ることができます。
展示会を通じて、自社の存在や特徴を広く知ってもらうことは目的の1つといえます。
新規顧客・営業案件の獲得
自社の営業活動としても、展示会は活用されます。ブースで自社製品やサービスのデモンストレーションや説明を行い、新たな顧客との接点を作ることによって、営業案件を獲得する機会を得ることが可能です。
新たなビジネスチャンスを見つけ出すことは、自社の売上げや事業拡大につながります。
既存顧客とのエンゲージメントの向上
展示会は、既存顧客との関係を深める場にもなります。既存顧客に対して最新の自社製品やサービスを紹介しながら直接対話することにより、顧客満足度を向上させることが可能です。
また新サービスや別のサービスを展示する際は、既存顧客に対してアップセル・クロスセルを狙う目的もあります。
展示会の効果についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>展示会の効果とは?出展を効果的にするポイントや効果測定方法を解説
3.展示会の種類と特徴
展示会にはさまざまな種類と特徴があり、テーマや目的によって異なります。そのため、出展する展示会を選ぶ際には、自社の目的やターゲットとなる顧客が来場する展示会を選ぶことが重要です。
以下では、各展示会の種類と特徴について解説していきます。
合同展示会
合同展示会は、開催される展示会のテーマを対象とした複数の企業が一同に集まるイベントです。一般的なBtoBの展示会はこれにあたります。
大きいテーマで幅広い企業が出展する展示会もあれば、特定の業界の専門的な技術を紹介するようなニッチな展示会もあります。
また、異なる業界の企業が一つの会場で展示することにより、あらゆる視点から情報を得ることができます。
たとえば、IT業界と建築業界が合同で開催する展示会では、最新の建築技術に関連するITソリューションやデバイスが展示されます。このような展示会では、異なる業種企業との交流や共同事業の可能性を見出すことも可能です。
動員催事・セール展示即売会
動員催事やセール展示即売会は、商品の売買を目的とした展示会です。消費者にとっては、ブランド品などをお得に手に入れるチャンスとなります。たとえば、ファッションブランドがセール展示即売会を開催すると、限定アイテムなども割引価格で購入できるため、購入意欲の高い消費者が多数来場することになります。
また、これらの展示会に参加する企業は販売を目的とした企業だけでなく、自社の新製品に対しての顧客の反応、来場者に対して製品のアピールができているかについて確認することを目的とする企業もあります。
パブリックショー
パブリックショーは、一般の来場者を対象とした展示会で、エンターテイメント性が高い特徴があります。代表的なものを挙げると、モーターショーやコミックマーケット、食品フェスティバルなどです。
パブリックショーでは新型車や有名グルメなどが展示され、来場者は最新のトレンドを楽しみながら体験することができます。一般の消費者に対して魅力的なエンターテイメントと情報を提供することにより、幅広い層からの関心を引きます。
また展示会の開催期間中、企業を対象にした日と一般消費者を対象とした日の2つに分け、運営方法を変える展示会もあります。さらに、入場料が主催者の収入になるといった部分もパブリックショーの特徴でもあります。
プライベートショー
プライベートショーは、特定の業界や企業の招待客を対象とした展示会です。業界関係者同士が情報交換や商談を行う場となります。主催した企業は、集客だけでなくサイト制作やパンフレットなどの印刷、会場のセッティングなど各方面での準備が必要となります。
自社の存在を十分にPRするためには、オリジナリティに溢れたコンテンツにすることが大切です。そのため、社内全体での連携が特に重要となります。
プライベートショーでは、限られた参加者に向けて新製品の発表やビジネスの展開に関する情報を共有します。業界の専門家やパートナーとの密なコミュニケーションが可能なため、貴重なビジネスチャンスを生み出すことができます。
4.展示会出展の効果を高めるためには
展示会でより効果を得るためには、要所となる部分をしっかりと押さえておくことが重要になります。
主なポイントについて、以下で確認していきましょう。
ターゲットと目的を明確に決める
展示会で何を達成したいのか、どのようなターゲットにアプローチするのかを出展前にしっかりと明確にしておきましょう。それに基づいて、展示物やブースの準備を進めることができます。
たとえば、新規の顧客獲得を目的とする場合は、ターゲット顧客の興味や関心を把握し、それに合った展示コンテンツを用意する必要があります。
自社ブースへ集客する
自社ブースへの集客は、出展の全体像が決まった段階で開始していきましょう。効果的な集客方法としては、事前に招待状の配布を行ったり、SNSやメールマガジンで告知することが挙げられます。
また、来場特典やノベルティを用意したり、抽選会などのイベントを開催して来場者の関心を引くことも有効です。展示会への参加意欲を高める情報や、魅力的なコンテンツを提供することによって集客を促すことができます。
展示会の集客についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
>>展示会の集客を成功させる方法!「事前準備・当日運営・事後フォロー」別に詳しく解説
ブースのレイアウト・デザインにこだわる
ブースのレイアウトやデザインは、来場者に与える印象に大きく影響します。魅力的なデザインにするだけでなく気軽に立ち寄れるブースを意識し、来場者が展示物に興味を惹かれるようなブースにすることが重要です。
ブースのレイアウトやディスプレイの配置は、来場者が外からでもブース内を見渡せるように配慮しましょう。また、視覚的に引き立つカラースキームや鮮明な画像、分かりやすい説明文を用いて、ブースの魅力を最大限に引き出すことも大切です。
展示会のブースやレイアウトについてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事もおすすめです。
>>【事例10選】展示会ブースの設営をするには?流れや費用なども紹介
展示会終了後にアフターフォローを行う
展示会終了後もアフターフォローを怠らず、関係性の継続を心掛けましょう。展示会での接点をきっかけに、見込み顧客や既存顧客との関係を深めることができます。
アフターフォローとしては、展示会で交換した名刺や連絡先を活用し、お礼のメールやフォローアップの電話を行う方法が有効です。また、展示会で得たフィードバックや要望に対応するなど、顧客との関係を築くための努力を怠らないようにしましょう。
展示会後のフォローについてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>展示会後フォローの方法を紹介|フォローの種類や商談獲得のためのポイント
5.まとめ
- 出展だけを目的にしてはいけない
- 展示会の目的は企業によって異なる
- 展示会の目的を明確にしなければ効果は得られない
展示会は企業や団体にとって重要なマーケティング手法の一つです。自社の認知度の向上や営業案件の獲得、既存顧客とのエンゲージメント向上など、企業によってさまざまな目的を持って出展されることでしょう。
効果的な展示会の準備と運営には、ターゲットと目的の明確化、集客への工夫、魅力的なブースデザイン、アフターフォローの徹底などが求められます。
展示会を活用して、企業の目標達成に向けた一歩を踏み出してください。
