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【初心者向け】アクセス解析の始め方!解析のポイントやおすすめツールを紹介

2023.02.13

「WEBサイトを運用しているが、成果が出ない。」
「サイトを改善したいが、どうすればいいか分からない。」
という課題を抱えるWEB担当者さまも多いのではないでしょうか。

WEBでの情報発信や集客が当たり前になっている現代において、自社サイトの成果を高めるための「アクセス解析」はとても重要な取り組みです。
本記事では、WEB初心者の方に向けてアクセス解析の概要や手順、ポイントを解説いたします。

KBIではウェブ解析士による「無料サイト診断」を実施しております。
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1.アクセス解析とは

アクセス解析とは、どんな人が自社サイトに訪れ、どんな動きをしているのかを分析することです。
サイトを訪れたユーザーの「属性」「流入経路」「サイト上での行動」などのデータを知ることができます。
※ここからは、アクセス解析のツールとして一般的に使用されるGoogleアナリティクス(GA4)の指標を参考に解説します。

アクセス解析でわかること

ユーザー属性

自社サイトにどのような属性のユーザーが訪れているかを把握できます。

  • 年齢
  • 性別
  • 地域
  • サイトへの流入は初めてか、リピーターか
  • デバイスの種類(PC/スマホ/タブレット)  など

サイトへの流入経路

ユーザーがどのような経路で自社のサイトへ流入したのかを知ることができます。
リスティング広告経由での流入であれば「google / cpc」と表示され、基本的には参照元とメディアの組み合わせで流入経路を確認します。

「参照元」・・・Google、Yahoo!などの具体的な検索エンジンやサイト名を示す
「メディア」・・・広告や自然検索など、どのように自社サイトへ流入したかを示す

▼基本的な流入経路(メディア)

organic 自然検索からの流入
cpc リスティング広告からの流入
display ディスプレイ広告からの流入
referral 別サイトからの流入
direct サイトへ直接流入
none 流入経路が不明

サイト内でのユーザー行動

サイト内でユーザーがどんな行動をしているかを把握できます。

  • どこのページにランディング(流入)しているのか
  • どこのページがよく閲覧されているのか
  • 離脱率が高いページはどこか など

また、アクセス解析を始める際は、よく使用される指標を覚えておくとデータが見やすくなるでしょう。

▼良く使用される指標

セッション サイトを訪問した回数(流入してから離脱するまでの一連の流れを1回とカウントする)
ランディングページ サイトに訪れたユーザーが最初に見たページ

イベント

サイトに訪れたユーザーがとった行動データ

コンバージョン

ユーザーにアクションしてほしいサイトの目標・ゴール

エンゲージメント

「10秒以上の閲覧」「2ページ以上の閲覧」「コンバージョンの発生」などのユーザーの操作

(エンゲージがあったセッション=ユーザーなにかしら操作を行った、意味のあるセッションと判断することができる)

平均エンゲージメント時間 ユーザーが実際にサイトを閲覧していた時間

直帰率

エンゲージされなかったセッションの割合

 

アクセス解析の目的

アクセス解析の目的は、ユーザー属性や行動データを「コンバージョンを増やすための改善」に役立てることです。
初心者のWEB担当者が陥りやすい事例として、数値やデータを眺めるだけで分析した気になってしまっていることがあります。せっかくアクセス解析ツールを導入していても、日々のアクセス数を眺めるだけでは意味がありません。
コンバージョンを増やすために、次のような項目を意識しながらアクセス解析に取り組むことが大切です。

現状把握・課題の発見

サイトの成果を上げるためには、課題を見つけて改善を繰り返し、コンバージョン率を高めていく必要があります。
アクセス解析を行うことで、サイトの全体像(アクセス数、ユーザー数)や各ページの状況を把握し、サイトのどこに課題があるのかを発見します。
※コンバージョン率とは・・・サイトに訪れたユーザーに対して、コンバージョンに至る割合

効果測定

課題を見つけたら、その課題を改善するためにサイトを修正します。
修正前と修正後のアクセスデータやコンバージョン率を比較し、改善の効果があったのかを検証します。

キャッチコピーや画像、コンテンツの順番、その他の小さな改善であってもユーザーの動きに変化をもたらすことはあります。
改善したポイントに対して結果はどうだったのかを必ず確認し、勝ちパターンを蓄積していきましょう。
最近では、簡単にA/Bテストを実施できるツールもあるため、ツールを活用して効果検証を行うのもおすすめです。

コンバージョンユーザーの分析

アクセス解析を行うことで、コンバージョンに至ったユーザーの傾向を見つけることができます。

  • どんな属性のユーザーがコンバージョンしているのか
  • コンバージョンしているユーザーはどのページを見ているのか
  • どんなキーワードで商材を探しているのか など

上記のような傾向を把握することで、コンバージョンに繋がりやすいページへの導線を増やしたり、コンバージョンしやすい検索キーワードに対してSEO強化をしていくなどの改善を進めていきましょう。

>>参考記事:ホームページのSEO対策をしたい人必見!SEO対策の必要性や費用を解説


2.アクセス解析の手順

次にアクセス解析を行うための手順を解説します。

サイトの目的と最終目標(KGI)を明確にする

まずはサイトの目的と目標を明確にしましょう。これはアクセス解析に限らず、サイトを制作・運用していく上で不可欠な項目です。
アクセス数が増えても目的のコンバージョンが増えなければ意味がありません。

BtoB企業であれば問合せや資料ダウンロード、BtoC企業であれば商品購入や予約などが該当するでしょう。
そのほかにもコーポレートサイト、サービスサイト、採用サイトなどのサイトの種類によってコンバージョンポイントは異なるため、そのサイトに適切なポイントを設定します。

コンバージョンを設定したら、目標数値(KGI)を決めましょう。
【例】ーーーーーーーーーーー
WEBからの問合せ数:○○件
WEBからのリード(見込み顧客)獲得数:○○件
通販の売上:○○万円  など

KGIを達成するためのプロセス目標(KPI)を立てる

次にKGIを達成するために、プロセス目標(KPI)を決めていきます。

  • サイトのアクセス数(セッション / ページビュー / ユーザー)
  • コンバージョン率 など

【例】ーーーーーーーーーーー
サイトの目的:問合せを100件獲得したい場合
年間訪問ユーザー数:2000人(月160~170人の流入が必要)
年間平均コンバージョン率:5%
ーーーーーーーーーーーーーー
※現状のデータがある場合はそれを参考に設定しやすいですが、参考データがまだない場合は一旦仮で設定し、データ収集を開始してから目標を見直していきましょう。

アクセス解析の環境を整える

目標数値が決まったら、実際にアクセス解析ツールを導入します。
本記事の後半でアクセス解析ツールをご紹介していますので、参考にしてみてください。

アクセス解析を行うためには、まず正しくデータを計測する必要があります。対象のページへ計測タグを設置し、きちんと数値が反映されるか確認しましょう。
また、社内のアクセスを含んでしまうと純粋な外部ユーザーのデータを把握できなくなるため、社内のアクセスを測定しないように「IPアドレス除外」の設定をおすすめします。

データ収集と分析を行う

データ計測が始まったら、目標としていた数値と比べて現状はどうなのかを確認し、どこが課題になっているのかを見つけていきます。

 

3.アクセス解析を始めるときのポイント

まずは仮説を立てて検証する

アクセス解析を始める際は、あらかじめ可能な範囲で仮説を立てて、その仮説が合っているか確認することから始めましょう。
アクセス解析ツールは、とても便利なツールであり様々なデータを計測できます。

ウェブ解析士などのアクセス解析のプロであれば、計測したデータから課題を見つけたり、経験をもとに改善策を立てることができます。
しかし初心者の方が、そんな膨大なデータの中から改善のヒントを見つけることはなかなか困難であり、データを眺めて終わってしまう原因になってしまうのです。

まずは考えられる範囲から仮説を立て、それを確認するためにデータを使用する。つまり見るべきデータを絞ることで、初心者の方でも確実にデータを活用できるように取り組むことが大切です。
最初から全てのデータをきちんと見ないと!と気張りすぎる必要はありません。徐々に仮説の幅を広げることで活用できるデータ量も増え、見るべきポイントも分かってくるでしょう。

長期的/短期的な視点で、過去データと比較する

アクセス解析を行う際は、過去と現状のデータを比較して相違点を発見します。
改善前と改善後で効果検証を行うように、基本的には「比較」することがポイントです。

WEB施策の改善にはすぐに変化がでる施策から、SEO対策のように効果がでるまで時間がかかる施策もあります。週間レポートや月間レポートでは変化が見られなくても、1年前と比較すると相違点が見つかることもあるでしょう。
また、季節などの外部要因による変化もあるため、短期的な視点と長期的な視点を持って比較を行いましょう。

インパクトの大きいページから分析する

インパクトの大きいページ=改善により成果に繋がりやすいページという意味です。
「各ページの役割」を理解し、どのように機能するのが理想なのかを想定しながら分析することがポイントです。

優先的に分析した方がいいページ例をご紹介します。

ランディングページ

ユーザーがサイトへ流入した際に最初に目にするページです。
ランディングページの直帰率が高いと、サイトを回遊してくれるユーザーが増えないため、コンバージョンにも繋がりにくくなります。
一般的にサイトのTOPページがランディング先になるケースが多いですが、サービスの詳細ページや実績ページに誘導する役割があるにもかかわらず、直帰率が高いのであれば改善する必要があるでしょう。

閲覧数の多いページ

閲覧数が少ないページよりも、よく見られているページを分析・改善した方が得られる効果が高いです。
コンテンツを充実させたり、コンバージョンへの導線を強化することでコンバージョン率の改善につながる可能性があります。

コンバージョンに近いページ

ユーザーはサイトのどこかで離脱するため、各ページの離脱率を細かく気にする必要はないですが、コンバージョンに近いページの離脱率は確認することをおすすめします。
例えば問合せフォームやECサイトの購入カゴの離脱率が高いと、せっかくコンバージョンしそうなユーザーを逃していることになります。
フォームは入力のしやすさや項目数により離脱率を改善できるケースもあるため、取り組むメリットはあるでしょう。

 

4.アクセス解析におすすめのツール

Googleアナリティクス

Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。本記事の解説でツール例に挙げているように、アクセス解析といえば「Googleアナリティクス」と言えるぐらい知名度の高いツールではないでしょうか。
設定や使い方は慣れるまで勉強が必要ですが、WEB上や書籍でもデータの見方や情報が存在しているため、学べる環境は十分にあります。

https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?hl=ja

>>参考記事:Googleアナリティクス4 プロパティ(GA4)とは?詳しい内容や設定方法を解説

Googleサーチコンソール

こちらもGoogleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。サーチコンソールはSEO(自然検索)の成果を確認するために使用されます。
具体的には、どんなキーワードで検索されているのか、検索された際に何回表示されて何回クリックされたのかなどを把握できます。

▼アナリティクスとの違い
Googleアナリティクス・・・【ユーザーのWebサイト訪問後の動き】が分かる

Googleサーチコンソール・・・【ユーザーのWebサイト訪問前の動き】が分かる

https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

>>参考記事:【初心者向け】サーチコンソールの使い方について解説!

アクセス解析研究所

株式会社 qualitteと言う会社が提供している、Googleアナリティクスよりも初心者向けのアクセス解析ツールです。アナリティクスよりもシンプルな管理画面で、計測できるデータの種類も豊富なのが特徴です。
個人ブログのアクセス数を知りたいなどの活用であれば問題ないですが、一般的な企業ホームページのアクセス解析であればGoogleアナリティクスを活用する方が良いでしょう。

https://accaii.com/

User Heat(ユーザーヒート)

ヒートマップは、数値データでは見えない各ページ内のユーザー行動を可視化できるツールです。Googleアナリティクスのようなアクセスデータを取れるツールと併用して活用することで、よりユーザーの動きをより鮮明にすることができます。

  • 熟読されているエリア
  • クリックされているポイント
  • 離脱が多いポイント など

User Heatでは月間30万PVまで無料で計測できるため、ページ数の多いサイトにもおすすめです。
無料版では計測できる範囲(縦の長さ)に制限があるため、縦長のページ(ランディングページ)などに使用する場合は、有料版か別のヒートマップを使う方が良いでしょう。

https://userheat.com/

Similar Web(シミラーウェブ)

競合サイトのアクセス状況を知ることができるツールです。
無料プランでは情報に制限はありますが、他社サイトのURLを入れるだけで、アクセス状況や流入キーワード、類似サイトなどの情報を知ることができます。

注意点としては、一定のアクセスデータがないとSimilarWebで情報が見れないこと。また、公開されている情報は予測データのため、正確なアクセスデータではないことです。
あくまでも参考値として活用することをおすすめします。

https://www.similarweb.com/ja/

アクセスレポート定期便

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「データを分析する時間がない」「毎月の分析レポートがほしい」というWEB担当者さまにおすすめです。

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5.WEB初心者が陥りやすい課題

アクセス解析ツールを使ってデータを見るのは難しくありませんが、そのデータから「何が課題なのか、どう改善すればいいのか」まで落とし込むのが難しいポイントです。

▼WEB初心者の方が直面しやすい課題

  • データや数値は見ているが、結局どこに課題があるか分からない。
  • 今の数値がいいのか悪いのか判断がつかない。
  • 何をどう改善すればいいのか分からない。

数値から課題を見つけ最適な改善策を導きだすためには、ある程度の経験が必要になります。検証を繰り返し勝ちパターンを積み重ねることで、自身の経験値も増えていくでしょう。
また、経験値やスキルを増やす近道として、まずはアクセス解析が得意な企業と一緒に始めるという手もあります。プロが「どういうデータを見てどう判断するのか」を知ることで、自身でも解析できるようになっていきます。

6.まとめ

本記事ではアクセス解析の手順やポイントをご紹介しました。
データを眺めて終わりにならないために、課題発見と改善に落とし込むことを意識して取り組んでみてください。
弊社ではウェブ解析士が在中し、クライアントさまのサイト制作、改善をサポートしております。無料サイト診断も実施していますので、お気軽にご相談くださいませ!

この記事を書いた人
KBIロゴ
KBI WEB SERVICE 編集担当

関西ビジネスインフォメーション株式会社(KBI)のWEBマーケティング担当です。
ホームぺージ制作やWEBマーケティングに関する知識やノウハウを発信しています。
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