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「ESなくしてCSなし」を現場でカタチに KBIのナレッジ再構築プロジェクト

2026/04/15


当社、関西ビジネスインフォメーション株式会社(以下、KBI)は「コンタクトセンター・アワード2025」(株式会社リックテレコム コールセンタージャパン編集部主催)ピープル部門において最優秀部門賞を受賞しました。評価されたのは、他社コンタクトセンターでも課題として認識はしているものの、実際には着手しづらいナレッジの抜本的な整備に取り組んだこと、また、単にツールに頼るのではなく、オペレーターに寄り添ったナレッジ運用を実現した点です。「ESなくしてCSなし」という考え方を基にオペレーターが使いやすいようにナレッジを再構築し、更にオペレーターの意見でナレッジの蓄積・改善が継続する。その取り組みが顧客満足へとつながっていく点を、審査員から高く評価いただきました。

取り組みの背景には、電力・ガスの小売り自由化によるサービスの急増があります。ガスだけでなく、電気やインターネット、さらにはIoT機器まで。受付の現場には日々新しい情報が流れ込み、「ルールが難しい」「マニュアルが見つけにくい」「覚えることが多すぎる」といった声が高まり、知識のばらつきや受付ミスも目立つようになりました。

そこで、現行のマニュアルをゼロから見直しました。最優先したのは、オペレーターがどれだけ楽に、そして迷わず使えるかを考え、情報を整理し、分かりやすく整備したことです。ばらばらに点在していた大量のファイルを棚卸、断捨離し、カテゴリごとに再構築しました。また、欲しい情報にたどり着きやすいように関連情報を相互にリンクさせ、たとえ誤ったページに着地しても最短で正解に行き着く導線を用意しました。そして現場に埋もれていた暗黙知を徹底的に言語化し、あいまいな表現や抜け漏れを洗い出して補完し、「覚えなければならない」を「見れば分かる・すぐ探せる」に置き換える設計を行いました。

運用開始後、現場からは「どこに資料があるか、あちこちクリックして探し回らなくてよくなった」「関連情報まで読めて勉強になる」といった声が広がりました。その結果、ミス件数は整備前比で58%まで下げることに成功しました。(注1)新人オペレーターの負担感は軽くなり、細かい条件を網羅したスクリプトを準備したことで、応対の質が上がりました。教育面でも、各拠点で別々に行っていた研修を集合研修に変更し、再構築した資料を活用することで効率化が進み、準備を含む教育時間は全体で43%(注2)、資料準備は90%まで削減することが出来ました。(注3)お客さま対応の均質化とともに、CSI(顧客満足度指標)も向上しました。従来のやり方に慣れたメンバーからは戸惑いや不安の声もありましたが、実際に使ってもらうことで新たな運用の良さが実感され、その評価が現場全体へと広がっていきました。
さらに、AI活用も大きく前進しました。マニュアルを再整備して情報を構造化したことで、
生成AIの学習データとしてそのまま活用できるようになり、受付者支援チャットツールの開発にも貢献しました。

KBIは大阪ガスのグループ会社として、25年間にわたりお客さまセンターを運営してきました。ライフラインで磨いたトップクラスのセキュリティと、幅広い年代のお客さまに寄り添う応対力に、AIの力を重ねていく。これからも、「ESなくしてCSなし」の “愛のあるセンター運営”を続けてまいります。
(注1)社内にて、2023年度(応答数:1,199,146件)および2024年度(応答数:1,125,758件)の実績をもとに計測。
(注2)社内にて、2024年度の「料金・開閉栓」に関する、実際に実施した教育時間の実績をもとに算出。
(注3)社内にて、2024年度の「料金・開閉栓」に関する、実際に実施した教育準備時間の実績をもとに算出

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