column

コラム

  • HOME
  • コラム
  • 【サイト事例あり】サービスサイトとは?コーポレートサイトと分ける理由

サイト制作

【サイト事例あり】サービスサイトとは?コーポレートサイトと分ける理由

2022.12.27

サービスサイトとコーポレートサイトの違い

「サービスサイトってどんなサイト?」「作る目的を知りたい!」「コーポレートサイトと分けるべきか?」など疑問を抱えている人も多いはず。
今回は、「サービスサイト」とは何か、コーポレートサイトとの違いやデザイン事例を紹介します。
この記事を参考にして、自社の商品やサービスをより魅力的に発信できるような「サービスサイト」の作成を検討してみてください。

1.サービスサイトとは?

サービスサイトは、特定の製品やサービスに関する情報を掲載しているWebサイトです。
検索者はすでに特定の企業の製品・サービスを探している場合を除き、通常はサービス名やその機能・用途に関わるキーワードで検索を行います。つまり、コーポレートサイトとは別で、サービスに特化したサイトを制作・運営することで、検索者に見つけてもらいやすくなります。
例えば、「らくらく決済」というITサービスを提供する企業では、コーポレートサイトとサービスを紹介するサイトを別で運営してます。

サービスサイトの目的は?

自社の商品やサービスの魅力を発信するサービスサイトは、主に集客や購入、問い合わせを増やすことが目的です。対象となるのは、自社製品を購入して使用する可能性のある見込み客と、リピートの可能性のある既存顧客です。

サービスサイトに必要なコンテンツとは?

サービスサイトに必要なコンテンツは以下の通りです。

  • 商品一覧ページ(複数ある場合)
  • 商品の詳細ページ
  • 事例紹介
  • 購入・お問合せページ
  • 会社情報
  • よくある質問  など

上記以外にも、ニュースやブログ、セミナー情報を定期的に更新してユーザーに新しい情報を届けたり、サポート情報などのコンテンツを追加することで、よりユーザーの信頼を獲得することができます。
サービスサイトを制作する前に、ユーザーの知りたいことや需要の高い情報などを把握してページ内のコンテンツを決定しましょう。

コーポレートサイトとの違いを解説

コーポレートサイトがサービスサイトと、どのように違うかを見ていきましょう。

サービスサイト コーポレートサイト
目的 集客、サービスのPR 企業情報の公開、ブランディング、事業(サービス)紹介、採用
ターゲット 見込み顧客、既存顧客 顧客、求職者、株主・投資家
必要な要素 製品紹介、事例、価格表、よくある質問、問い合わせフォーム、会社情報 など 会社情報、事業内容、IR情報、採用情報、ニュース、問い合わせフォーム など
運営部門 マーケティング部、営業部 広報部、人事部、総務部、経営企画 など

サイトの目的の違い

サービスサイトは、主に集客を目的としており、特定の製品やサービスを紹介して理解を高め購入に繋げることです。
一方、コーポレートサイトの主な目的は、自社の情報を広く発信することでサイト訪問者の信頼を高めることです。さらに、ブランディングの強化や人材の採用など、複数の目的を担っていることが特徴です。

ターゲットの違い

サービスサイトは、製品の購入やサービスを利用する可能性のある見込み客や、リピート可能性のある既存の顧客がターゲットです。
一方、コーポレートサイトは、自社サービスの顧客をはじめ、求職者や株主・投資家がターゲットです。

サイト管理の違い

製品やサービスの魅力を発信するサービスサイトのほとんどは、主にマーケティング部門や営業部門によって運営されています。また、販売実績に基づいた戦略を迅速に反映するために、スピーディーな運用が求められます。
一方、コーポレートサイトを運営するためには、広報、人事、総務など幅広い部署からの意見を取り入れる必要があります。

 

2.サービスサイトとコーポレートサイトは分けるべき?

サービスサイトには、「サービスサイトとコーポレートサイトを分けて運営する場合」と、「統合して一つのサイトとして運営する」場合があります。
ここでは、サイトを運営するにあたって「サービスサイト」と「コーポレートサイト」を分けるべきか、統合すべきかの判断基準と事例を紹介します。
サイトを分けるか統合するかの原則はありませんが、自社の方向性や目的、状況、コストを判断して決定します。
コーポレートサイトとサービスサイトを分けるか統合するかを迷った際は、これから紹介する事例を参考にしてみてください。

統合すべき事例

サービスサイトとコーポレートサイトを統合するべきケースとその事例を紹介していきます。

自社の認知度を高めたい場合

自社の認知度がまだ低く「製品を通して自社のことを良く知ってもらい、ビジネスを拡大したい」と考えている場合は、自社のブランド力を高めるために、企業と製品の情報を同時に発信できるコーポレートサイトとサービスサイトの統合をおすすめします。

メリット :製品を通じて自社のブランディングに繋げられる。
デメリット:TOPから商品紹介ページまでの導線が分かりにくいと、
      製品に興味のあるユーザーにとって使い勝手が悪くなるリスクがある。

コストと管理労力を削減したい場合

予算がなく制作費を抑えたい場合は、コーポレートサイトとサービスサイトを統合することをおすすめします。

メリット :ひとつのサイトにまとめることで、1回の制作でサイトの基盤を構築することができる。
      また情報を一元化することで、情報の管理・更新が楽になる。
デメリット:会社情報や商品情報に特化したサイトが作れないため、
      各情報量が少なくなると、ユーザーの使い勝手が悪くなる恐れがある。

 

分けるべき事例

続いて、サービスサイトとコーポレートサイトを分けるべきケースとその事例を紹介していきます。

サービス(商品)の種類が多い場合

サービスや商品の種類が多い場合、コーポレートサイトとサービスサイトを一緒にしてしまうと情報が煩雑になり、ユーザーにとっても商品を探しにくくなる可能性があります。
このような場合は、サービスに特化したサイトを構築することでサイトの使いやすさが向上し、購入や問合せに繋がりやすくなるでしょう。

サイト例:関西ビジネスインフォメーション(弊社の事例)

弊社は「デジタル・オンライン」「コンタクトセンター」「営業・事務代行」「セールスプロモーション」「教育・研修」「建築・省エネ・調査」など、BtoB向けの商材を幅広く取り扱っているため、コーポレートサイトとサービスサイトを分けて運用しています。コーポレートサイトでは理念やお知らせ情報、サービスの全体像を紹介し、サービスの詳細は各々のサービスサイトへリンクさせる仕様です。

<コーポレートサイト>

KBIコーポレートサイト

<サービスサイト:展示会サービス>

KBIサービスサイト_展サポ

<サービスサイト:教育サービス>

KBIサービスサイト_教育


集客に特化したWebサイトを構築したい場合

集客を目的にWebサイトを構築するのであれば、サービスサイトとコーポレートサイトを分けることが重要です。
顧客は何らかのニーズや悩みをかかえてWebサイトを訪れますが、そのサイトが顧客のニーズや悩みを解決してくれるのなら必然的に訪問者も増えるでしょう。集客が目的なら、企業のことを知ってもらうコーポレートサイトではなく、サービスサイトを活用することができます。

また、WEB広告を実施する場合は、広告のランディングページ(流入先)としてサービスサイトを使用するケースもあるため、分けて運用する方が良いでしょう。

サイト例:サカイ引越センター

サカイ引越センターのコーポレートサイトではグループ企業の紹介や採用情報などが大きく取り上げられており、「引越しをしたい」という顧客ニーズを満たす内容ではありません。
引越しサービスを探しているユーザーに向けては、コーポレートサイトとは別にサービスサイトを開設しており、“引越し”というワードで検索すると引越しのシミュレーションやサポート、キャンペーンなどが掲載されいる顧客向けのサービスサイトがヒットするようになっています。

〈コーポレートサイト〉

〈サービスサイト〉

 

各サービスのターゲットが異なる場合

会社で複数サービスを展開していて、各サービスのターゲットが異なる場合はサイトを分けた方が良いでしょう。
コーポレートサイトとサービスサイトを分けた上で、各サービスごとにサイトを構築することで、異なるターゲットを対象のサイトに誘導することができます。

サイト例:株式会社JVCケンウッド

JVCケンウッドは日本ビクターとケンウッドという映像・音響メーカーが経営統合して設立された会社で、コーポレートサイトには企業ビジョンや活動、企業情報などが掲載されています。
こちらの企業には「JVC / KENWOOD / Victor」の3つの人気ブランドがあり、それぞれのターゲットに向けて分かりやすく商品をPRするために、各ブランドごとのサービスサイトを開設しています。

〈コーポレートサイト〉

〈サービスサイト:JVC〉

〈サービスサイト:KENWOOD〉

〈サービスサイト:Victor〉

 

分ける場合にドメインはどうすべきか?

サービスサイトとコーポレートサイトを分ける際のドメインは、サブドメインを使用します。
サブドメインとは、メインサイトで使用している1つのドメインを、用途に応じて以下のように複数分割することです。
本体サイト⇒「○○○.com」
サブドメイン⇒「□□□.○○○.com」 ※独自ドメインの先頭に文字列を挿入して区分けする

コーポレートサイトとは別にサービスサイトを立ち上げたい時などは、サブドメインで立ち上げましょう。
ここからは、サブドメイン開設のメリットとデメリットを解説していきます。

サブドメイン開設のメリット

サブドメインを開設するメリットは、複数のドメインを取得する手間やコストを省くことができ、ブランディング効果があることです。
サブドメインは、1つのドメインを取得するだけで、2つ目以降のドメイン取得の費用が発生しないのでコスト削減になります。
また、自社がそれぞれ違うサービスを展開していても運営元が同じだと分かるサブドメインを使用すれば、どれか1つでも知っているサービスがあるユーザーは、安心して他のサービスもできるのでブランディング効果にも繋がります。

サブドメイン開設のデメリット

SSL サーバー証明書の費用はドメイン単位で発生するため、サブドメインは別で費用が掛かります。

また、サブドメインは基本的には独立したサイトとして構築されますが、本体サイトのSEO評価(本ドメインの評価)はサブドメインにも影響します。したがって本体サイトの評価が良ければメリットになりますが、評価が低い場合はその影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。

 

3.サービスサイトのデザイン事例が載っているサイト3選

サービスサイトのデザインにはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、デザイン事例が掲載されているサイトを3つ紹介します。

DESIGN BASE


https://orient-sailing.com/design-base

DESIGN BASEは、施設、カラー、業種、種類の4つの大きいカテゴリに分類されており、その中でさらに細かくカテゴリ分けされています。細かいカテゴリについても一覧で表示されるので、目的に合ったデザインを簡単に探すことができます。

matome


https://goleadgrid.com/matome/sitetype/service-site

matomeでは、ランディングページやサービスサイト、コーポレートサイト、メディアサイト、業界、業種などそれぞれの目的に合ったで検索ができます。

URAGAWA


https://uragawa.work/type/service/

URAGAWAのサービスサイトのデザイン事例では、PCとスマホで表示されるページを同時に確認でき、同一業界のデザイン事例も一覧として出てくるので、目的に合ったデザインを簡単に探すことができます。

 

4.サービスサイトを作成する際の注意点

サービスサイトを作成するときの注意点はいくつかあります。
ポイントをしっかり守らないと、せっかくサイトを作っても「思ったように集客できない、成果がでない」という結果になることも。
成果の出るサービスサイトを作成するためにも、ポイントをきちんと抑えましょう。

目的、ターゲット、数値目標を明確にする

サービスサイトを作成する際は、誰に何を発信して、どれくらいの売上やPVを目指すのかを明確にしないといけません。

制作の目的を明確にする

サービスサイトを作成する際に最も重要なことは、「サービスサイトの目的」を決めることです。
「予約数を増やしたい」「資料請求・見積依頼を増やしたい」など目的を明確にし、サービスサイトを通じてどのような行動をユーザーにとってほしいのかをしっかりと決めておきましょう。
デザインがかっこいいサイトを作りたいだけで、要となる目的がないまま制作してしまうと、集客や購入に貢献できないサイトに仕上がる可能性があるので注意しましょう。

ターゲットを明確にする

「誰に情報を発信したいのか」ターゲット設定を必ず行いましょう。
例えば、「スマホケース販売のサービスサイト」を作成する場合でも、ターゲットに合わせて作成しなければ意味がありません。
”10代の女子高生向け”のかわいいスマートフォンケース
”30代の男性ビジネスマン向け”のシックで落ち着いたスマートフォンケース など

サイトデザインがターゲット層に合わないと、せっかくサイトに訪れたユーザーが離脱してしまいます。
そうならないためにも、集客したいターゲットをしっかりと決めることが重要です。

数値の目標を設定する

サービスサイトを作成する際は、コンバージョン数(問い合わせ数や購入数など)の数値目標を設定しましょう。
また、コンバージョン数だけでなく以下のような数値も参考にし、設定した目標を達成できるようにサイトの改善を行いましょう。

  • CVR(コンバージョンレート:商品購入、資料請求、会員登録などに至った割合)
  • PV(ページビュー:表示されたページの閲覧数)
  • UU(ユニークユーザー:サイトを閲覧した人の数)
  • セッション時間(ユーザーがサイトで費やした時間)

自社に合った制作会社を選定する

数多くある制作会社の中から、自社で決めた目的やターゲットに加えて、業界やデザインの雰囲気などがマッチした制作会社を選定する必要があります。
BtoB向けのサービスサイトの実績が豊富な制作会社もあれば、BtoC向けのサービスサイトやECサイトが得意な制作会社もあります。類似のサービスサイト制作の実績があるか、過去の制作事例を確認しておくと良いでしょう。

また、デザインのスキルだけでなく、集客やマーケティングのノウハウがあるかもチェックしておきましょう。サービスサイトは集客力が重要なので、目標数値を達成するための戦略策定からサポートしてくれる企業がおすすめです。

初期費用と運用費用の見積もりを取る

サービスサイト作成後の運用も考慮して、初期費用と月額の運用費の見積もりを取ったのち、採算が取れそうな場合は発注へと進みます。
見積もりを依頼する際には、具体的な情報を制作会社に提示してください。
この記事で紹介した注意点などを踏まえて、自社が抱えている課題や目的、納期などの要望を具体的に伝えることで、正確な制作費の見積もりをとることができます。
また、制作会社に見積もりを依頼する場合は、必ず1社だけでなく2社以上に依頼しましょう。

>>参考記事:【決定版】ホームページ制作会社の選び方!4つのコツと料金相場も紹介

 

5.まとめ

昨今、WEBウェブマーケティングにおいてますます重要になっているサービスサイトの詳細を解説しました。最後に、もう一度ポイントを確認しましょう。
・サービスサイトとは、 特定の製品やサービスの情報を発信するウェブサイトです。
・主に集客、自社製品やサービスの販売・提供を目的としています。
・対象は、見込み客および既存顧客です。
・サービスサイトとコーポレートサイトは目的やターゲットが異なります。
顧客の購買行動が変化している現状において、サービスサイトをどのように作成し運用していくかが重要となります。サービスサイトの特徴とメリットやデメリットをしっかり把握し、自社に合ったサービスサイトを作成しましょう。

この記事を書いた人
KBIロゴ
KBI WEB SERVICE 編集担当

関西ビジネスインフォメーション株式会社(KBI)のWEBマーケティング担当です。
ホームぺージ制作やWEBマーケティングに関する知識やノウハウを発信しています。
>>その他の記事一覧    >>サイト制作実績