Column
コラム
展示会でどんなノベルティを配布すれば良い?効果・選び方・おすすめを紹介
展示会集客のためのノベルティを用意する際、どのようなアイテムを選ぶべきか悩む企業もいるでしょう。ノベルティは、配布する目的やターゲットを明確にしたうえで選ぶのが重要です。
この記事では、展示会でノベルティを配布する目的や効果、選び方、おすすめのアイテムについて解説します。展示会で配布するノベルティに悩んでいる企業だけでなく、展示会の集客に悩んでいる場合にもおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、魅力的なノベルティを用意して企業の認知度の向上や見込み客の獲得につなげてみてください。
1.展示会でノベルティを配布する目的・効果
ここでは、展示会でノベルティを配布する目的や効果について解説をします。目的や効果を正しく理解したうえでノベルティの配布を行えば、企業の営業活動や自社製品のアピールにもつながるでしょう。
展示会営業について詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
>> 展示会出展で営業を成功させる重要なポイントを詳しく解説!
ブースに足をとめるきっかけになる
展示会で自社の製品やサービスをアピールするためには、ブースに足を止めてもらう必要があります。多くの企業が集まる展示会で来場者を自社のブースへ誘導するのは簡単ではありません。
しかし、ノベルティを配布することで来場者とのコミュニケーションが取りやすくなります。配布したノベルティを会話のきっかけにすれば、ブースへの誘導も行いやすいでしょう。
また、ノベルティをきっかけに来場者に興味を持ってもらい、顧客の情報を得られると、展示会後の営業にもつなげられます。
社名や商品、ブランド認知度の向上
展示会の来場者すべてが自社のことを知っているわけではありません。
社名や商品ロゴ、ブランドのイメージカラーが分かるノベルティを多くの人が来場する展示会で配布すれば、認知度も向上するでしょう。
また、日常的に使用できるノベルティを配布すれば、社名や商品ロゴを目にする機会も増えます。
その他にも、幅広いシーンで使える実用的なノベルティならば、より多くの人が社名や商品ロゴを目にするため、宣伝効果が期待できるでしょう。
新商品のアピールや企業の知名度を上げたい場合は、オフィスや自宅だけでなく外出先でも使用できるノベルティの作成がおすすめです。
来場者の印象に残る
社名や商品ロゴの入ったノベルティは展示会が終わった後も来場者の印象に残りやすい傾向にあります。日常生活で使用しやすいノベルティの場合は、好印象を得やすい傾向にあるため、イメージアップにもつながるでしょう。
また、展示会に参加している多くの企業がノベルティを配布しているため、ほかの企業と差別化をはかったノベルティを配布することも重要です。
ボールペンやファイルなどの文房具だけでなく、展示会で疲れた来場者向けにお菓子やペットボトルの水などの飲食物のノベルティもおすすめです。
ノベルティを作成する際は、使う人の視点に立って考えることで企業のイメージアップにつながりユーザーの印象にも残りやすくなるでしょう。
長期的な広告効果
文房具やモバイル用品のような日常で使いやすいノベルティを配布することで、展示会後も社名やロゴを目にする機会が増え、記憶に残りやすくなります。
とくにBtoBビジネスであれば、展示会の接点からすぐに案件化するケースは多くありません。
いくつものブースを見ている顧客に自社を「思い出してもらう」「覚えてもらう」ことが重要なので、ノベルティが思い出すきっかけになれば、広告効果があると言えるでしょう。長期的な広告効果のあるノベルティを選ぶ場合は、文房具やモバイル用品など長く使いやすいアイテムがおすすめです。
競合他社との差別化になる
展示会には多くの企業が出展しているため、来場者が自社ブースに足を運びたくなる工夫が必要です。
来場者が心惹かれる魅力的なノベルティを用意することで、展示会に出展している競合他社との差別化につながるでしょう。展示会の来場者の中には、ノベルティを目当てにしている人も少なからずいるため、魅力的なノベルティならブースへ足を運ぶきっかけにもなります。
2.展示会ノベルティの選び方
ここでは、展示会のノベルティの選び方について解説をします。より多くの人に展示会のブースに訪れてもらうためにも、ノベルティの選び方を理解しておくのは重要です。
目的やターゲット層を意識する
展示会の来場者や商品・サービスのターゲット層を意識することで、よりノベルティを手にとってもらいやすくなる傾向にあります。
たとえば、男性の多い展示会では、機能性や実用性を重視したモバイル用品やビジネス用品などが喜ばれるでしょう。
一方で、女性の多い展示会では、普段の生活で使いやすいキッチングッズや小物などが喜ばれる可能性があります。
また、ノベルティを配布する目的が企業の認知度の向上なのか、製品のアピールなのかによっても選ぶノベルティは異なってきます。
製品のアピールであれば、製品に関連したアイテムを選ぶことが重要です。
企業の認知度を向上するためであれば、ブランドカラーを取り入れたり、日常的に使いやすいアイテムに社名を入れるなどの工夫が必要でしょう。
ノベルティを貰う立場になって考える
ほかの企業が選ばないようなユニークなノベルティであったとしても、貰った人が困惑してしまうアイテムでは、「配って終わり」になってしまう可能性があります。
また、ノベルティは展示会当日に配布して終わりになるものでなく、展示会後も長期的に使用してもらうことで、より宣伝効果を高められます。そのため、貰ったノベルティを「長く使いたいか」、「使い続けやすいか」という視点で考えるのも重要です。
社名や商品の認知度を高めることを意識するあまり、社名や商品ロゴを大きくプリントしてしまうと外で使用するのに抵抗を感じる人もいるでしょう。
配布するアイテムが使いやすいことはもちろん、社名や商品ロゴのサイズなどのデザイン面でも使いやすいノベルティを選ぶのがおすすめです。
加えて、持ち歩きに不便なサイズや荷物になるアイテムも、喜ばれにくい傾向にありますので注意しましょう。
ブランドの「メッセージ性」や「関連性」があるものを選ぶ
ブランドの認知度や知名度を高めるためには、ブランドのイメージカラーのアイテムや自社商品やサービスと関連性の高いアイテムを選ぶのがおすすめです。たとえば、化粧品会社の場合であれば、あぶらとり紙やコットンなど、パソコンの周辺機器などを販売している会社は、USBメモリやモバイル用品などが挙げられるでしょう。 メッセージ性や関連性のあるアイテムを選ぶことで、展示会終了後も商品やサービスに対するイメージが定着しブランディング効果が期待できます。
また、ブランドのイメージカラーやロゴなどを用いることで、より多くの人にブランドイメージを伝えられるでしょう。
独自性があるもので競合他社と差別化する
展示会に出展する多くの企業がノベルティを配布しているため、他社と似たようなノベルティではあまり効果が得られません。
自社の印象を強くしたり、ブースへ足を運んでもらうためにも、独自性のあるノベルティを配布するのが重要です。展示会で配布するノベルティは、定番化してしまう傾向にあるため、ノベルティのデザイン、材質やアイテムの種類で差別化を行なうのが良いでしょう。
たとえば、企業として環境問題に取り組んでいる場合は、自然由来の資源で作られたボールペンを配布したり、自社のコンセプトや製品への想いをノベルティに印字したりする方法があります。
企業のイメージキャラクターを利用するのも効果的でしょう。
更に、展示会のブースデザインに合わせたアイテムであれば、オリジナル性や新規性、独自性など、来場者に統一された良い印象を与えることもできる可能性もあります。
3.展示会のノベルティはどんなアイテムがおすすめ?
ここでは、展示会のノベルティにおすすめのアイテムについて解説をします。来場者に喜ばれるアイテムを選ぶことで、企業のイメージアップにもつながるでしょう。
おすすめのアイテムは、以下のとおりです。
- コンパクトで持ち運びやすいアイテム
- 普段使いのできる日用品
- 会場ですぐに使えるアイテム
- ビジネスシーンで使用できるアイテム
- 季節のアイテム
- おみやげになるアイテム
- 企業・商品名を入れやすいアイテム
- SNSで拡散されそうな話題性のあるアイテム
コンパクトで持ち運びやすいアイテム
展示会中は、さまざまなブースで多くの資料やノベルティを受け取るため、来場者の負担にならないコンパクトなサイズのノベルティがおすすめです。
来場者が持ち歩く際に荷物になりにくいコンパクトなアイテムは喜ばれやすい傾向にあります。
また、持ち運びがしやすいサイズのアイテムであれば、展示会後も長く使用してもらえる可能性があるため、宣伝効果を高められるでしょう。
ボールペン
ボールペンは、展示会でも定番のノベルティのひとつです。日常的に使用する機会も多く、デザインの自由度も高いため気軽に配布ができるでしょう。
ブランドカラーのボールペンや社名を印字することで、宣伝効果も得られます。
メモ帳
メモ帳も多くの人が日常的に使用するため、人気の高いノベルティのひとつです。社名やブランドロゴを印字することでブランドの認知度向上につなげられるでしょう。
展示会後もデスクの上や持ち歩く際に、目に入る機会も多いため、社名や商品名のアピールが可能になります。
普段使いのできる日用品
普段使いしやすい日用品は、来場者にも喜ばれやすいノベルティのひとつです。
日常生活で使用しやすいアイテムは、展示会の際にも受け取ってもらいやすいため、ブースに足を運んでもらうきっかけにもなるでしょう。
■普段使いのできる日用品例
マグカップ
マグカップは、日常的に使用する機会も多く、展示会中も持ち運びしやすいサイズであるため、人気のあるノベルティのひとつです。オフィスや自宅など使用する場所や頻度も多く誰でも使用できるため、宣伝効果も期待ができます。
タンブラー
タンブラーもマグカップと同様に誰でも使用できるアイテムであるため、配布しやすいノベルティのひとつといえるでしょう。実用性も高く使用頻度の高いタンブラーは、社名や商品ロゴの印字も可能であるため、宣伝効果も期待できるノベルティの一つです。
会場ですぐに使えるアイテム
会場ですぐに使えるアイテムは、来場者に喜ばれやすい傾向にあります。来場者は多くのノベルティを展示会でもらうため、荷物をまとめるエコバックやトートバックなどは気の利く企業であると企業のイメージアップにもつながるでしょう。
■会場ですぐに使えるアイテム例
トートバック
トートバックは、展示会の各ブースで配布された資料やノベルティなどを持ち運ぶときに喜ばれるノベルティです。トートバック本体に社名や商品ロゴを印字できるため、展示会の会期中だけでなく、展示会の後でも宣伝効果を得られるでしょう。
ウェットティッシュ
展示会には多くの人が訪れるため、衛生用品も喜ばれるアイテムのひとつです。
また、持ち運びが簡単でかさばらないサイズであるため、受け取ってもらいやすい傾向にもあります。ウェットティッシュのシール部分に社名や商品ロゴの印字が可能です。
ビジネスシーンで使用できるアイテム
展示会に来場する人のほとんどは、ビジネスパーソンです。そのためビジネスシーンで使用できるようなアイテムは喜ばれる傾向にあります。
また、来場者自身が使用しなくても、同僚や部下などに渡して、使用してもらえる可能性もあるでしょう。
■ビジネスシーンで使用できるアイテム例
卓上カレンダー
卓上カレンダーは日常的に目にする機会も多く、一度使用を始めたら1年間は使用してくれるケースが多いため、宣伝効果の高いノベルティです。
また、来場者自身が使わなくても同僚や部下などに渡して使ってもらえる可能性もあるでしょう。
付箋
付箋は、使用機会も多くデスクの上に配置されることも多いため社名や商品ロゴをアピールしやすいことが特徴です。
付箋の表紙に社名や商品ロゴを印字したり、レザー調の表紙の付箋で高級感を出すなど差別化もはかりやすいでしょう。
季節のアイテム
季節のアイテムは会場ですぐに使用してもらえる可能性が高いです。展示会の会場のほとんどは、天井の高い広いスペースです。冷暖房が効いていても夏は暑く、冬は寒い傾向にあるため、季節のアイテムは来場者に喜ばれやすいでしょう。
■季節のアイテム例
うちわ・扇子
夏の暑い展示会場で、ちょっとした風を感じられるうちわや扇子は、喜ばれるアイテムといえるでしょう。持ち運びしやすいサイズであるため、展示会後も長く使用してもらえる可能性があります。
また、うちわ・扇子の表面に社名や商品ロゴを印字でき、デザインの自由度も高いのが特徴で、宣伝効果も期待できるでしょう。
カイロ
冬の寒い展示会場では、カイロの暖かさにホッとする来場者も多いでしょう。暖房が効いているとはいえ、広い会場内や行き帰りに寒さを感じる場面は多いため、喜ばれるケースは少なくありません。
また、その場で使用しなくても、荷物にならないサイズ感であるため、来場者の負担にもなりにくいでしょう。
おみやげになるアイテム
規模の大きな展示会では地方から訪れる人もいるため、家族で使えるアイテムや地域性の強いアイテムは、家族へのおみやげとしても使用してもらいやすい傾向にあります。
また、子ども向けの商品を扱っている企業であれば、子ども向けのノベルティを用意するのも良いでしょう。
■おみやげになるアイテム例
タオル
タオルは、展示会のノベルティのなかでも人気の高いアイテムのひとつです。ブランドのイメージカラーを用いたり社名や商品ロゴを印字できます。オフィスや家庭でも使用しやすいアイテムであるため、重宝されやすいでしょう。
お菓子
お菓子は、会場で食べることもできれば、おみやげとして持ち帰ることも可能であるため、人気のノベルティのひとつです。お菓子のパッケージに社名やロゴを印刷することもできます。
ただし、食品にアレルギーがある人もいるため注意しましょう。ノベルティであってもアレルギーへの配慮は重要です。
企業・商品名を入れやすいアイテム
日常的に使用しやすいアイテムに、企業名や商品名を入れることで認知度の向上や宣伝効果につながります。アイテムによっては、企業名や商品名を入れにくいものもあるため、ノベルティを選ぶ際には、注意しましょう。
■大きく企業名や商品名を印字できるアイテム例
・タンブラー
・トートバック
■そのほかの企業・商品名を入れやすいアイテム例
ミントタブレット
ミントタブレットは、競合他社とも差別化ができるノベルティのひとつです。ミントタブレットのパッケージに企業名や商品名を印字できるため、宣伝効果も期待できます。
ポケットティッシュ
ポケットティッシュは、展示会のノベルティとしても定番のアイテムのひとつです。企業名や商品名を印字するだけではなく、名刺を入れて配布もできるため、見込み客の獲得にもつなげやすいでしょう。使用頻度も多く、かさばらないため来場者も気軽に受け取れます。
SNSで拡散されそうな話題性のあるアイテム
話題性のあるアイテムをノベルティとして配布することで、SNSでの拡散が期待できます。企業名や商品名が印字されているノベルティがSNSで拡散されることで、幅広い宣伝効果が得られるでしょう。また、話題性があるだけでなく、SNS映えするデザインも欠かせません。
■SNSで拡散されそうな話題性のあるアイテムの例
ステッカー
ステッカーは、社名や商品名、イメージキャラクターなどを印字することでSNS映えするデザインになりやすいノベルティです。コストパフォーマンスが高いため、気軽に配布ができます。また、ステッカーを活用したイベントを企画すれば、SNSでの拡散効果も期待できるでしょう。
お菓子
展示会でのみ手に入るレアなデザインのお菓子は、SNSにアップしたくなるでしょう。
お菓子はノベルティの中でも受け取ってもらいやすい傾向にあるため、宣伝効果も期待できます。
クスッと笑ってしまうようなデザインやキャッチーなメッセージはSNSでも拡散されやすいでしょう。
4.展示会のノベルティを配布するときの注意点
展示会でノベルティを配布する際には、景品表示法についての注意が必要です。ノベルティは景品表示法上の景品に当たるため、ノベルティ価格の限度額が定められているからです。
景品表示法の景品は、以下の3つに分けられています。
- 一般懸賞に関するもの
- 共同懸賞に関するもの
- 総付景品の関するもの
くじや抽選などの懸賞を行わずに提供される景品が総付景品です。
展示会の場合、来場者全員に配布するアイテムやブースで行なうゲームの参加賞などのノベルティが総付景品に該当します。
総付景品の限度額は以下のとおりです。
取引価格 |
景品類の最高額 |
---|---|
1,000円未満 |
200円 |
1,000円以上 |
取引価格の10分の2 |
そのため、ノベルティを作成する際には、自社の製品価格に応じた価格で作れるアイテムを選ぶ必要があります。
■低価格なノベルティ例
・タオル
・エコバッグ
・ボールペン
・クリアファイル など
大量に注文することで、単価を安く抑えられる場合もあるため、業者に確認をしましょう。
景品表示法に違反してしまうと、企業に損失が出てしまうだけでなく、社会的な信用も失ってしまうため特に注意が必要です。ブースへの集客を考えるのはもちろんですが、ノベルティの単価にもしっかり気を配りましょう。
5.まとめ
ここまで、展示会で配布するノベルティの効果や選び方、おすすめについて解説をしました。
展示会で配布するノベルティは、企業や商品の認知度の向上や長期的な宣伝効果が期待できます。
企業や商品に関連性のあるアイテムや貰って喜ばれるようなアイテムを選ぶとイメージアップにもつながるためおすすめです。
日常生活で使えるようなアイテムやビジネスシーンで使えるアイテムは使用頻度も多く、社名や商品ロゴを目にする機会も増えるため、長期的な宣伝効果も得られるでしょう。
ただし、ノベルティを用意する際は景品表示法の取り扱いに注意が必要です。ノベルティの効果だけでなく、関連する法律にも気を配りましょう。
展示会で配布するノベルティに悩んでいたり、集客に悩んでいる企業は、ぜひこの記事を参考に魅力的なノベルティを用意して、企業の認知度の向上や見込み客の獲得につなげてみてください。
