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事務業務におけるリスクの事前防止対策について

2024/03/01


日々、事務作業を実施する中で、様々な「リスク」に直面しています。


うっかりミスや勘違いによる小さな事故はどこの会社でも発生しており、

その事故の殆どが「ヒューマンエラー」によるものであり、人間である以上、誰にでも起こりえるミスです。


ただ、小さなミスが引き金となり、会社に大きな損失を与えるだけでなく、

中には、マスコミを賑わすような大事件に発展することもゼロではありません。


例えば、コンピュータ入力ミスがきっかけで、

株式取引で数百億円の損害が発生してしまった事件を皆様はご存知でしょうか。

一人の担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「161万株売り」と、

誤ってコンピュータに入力してしまい、結果、数百億円の損害が発生してしまったのです。

うっかりミスや勘違いであっても、笑って済まされない場面が確かに存在します。


しかし、うっかりミスや勘違いである「人間である以上、誰にでも起こりえるミス」を、

完全にゼロにすることは現実的に難しいことです。

だからこそ、このようなミスをどうすれば「できる限りゼロに近付ける」ことができるか、

という点が重要なのです。


弊社は業務管理のひとつの手法として「ミスリスト」というリストの運用をしています。

ミスリストとは、日々の作業中でのWチェック時に発見したミスを都度入力し

「いつ」「誰が」「どのような」ミスをしたのかを残しており、そのミスをメンバー間で共有しています。

大きなミス事例はどの会社でも社内で共有がされますが、このリストを運用することにより、

小さなミス事例も残すことができ、共有も可能です。


例えば、このミスリストでミス事例を振り返り、現在フローの見直しや、マニュアル修正を行っています。

「同じミスをしないためにはどうすればよいか」を考え、

必要なフローは新たにマニュアルへ追加し、不要なフローは削除しています。

また、月に一度、そのミスリストを使用し、チームで討論会を実施しており、

各ミスに対して、メンバー全員で再発防止策を考え、発表する場を設けています。

一つ重要なのは、このミスリストはミスをしたスタッフを責めるものではないということです。

ヒューマンエラーという誰にでも起こりえる事象を責めるのではなく、

どう乗り越えていくのかを考えていくことが大事なのです。


弊社では、お客さまに安心してご依頼をいただけるよう、

業務品質を上げ、維持する「仕組み」を日々考えております。

業務運営でお困りごとがありましたらお気軽にお問い合せください。


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