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RPAやOCRによる効率化への取り組み

2023/11/10

紙の資料をエクセルにデータ入力。
そんな時、間違った箇所に入力したり、
タイピングミスで文字や数字を誤って入力してしまったり・・・
単純作業なのに時間かかるし、間違えたら大変!なんてことないでしょうか。

「OCR」や「RPA」という言葉はよく耳にするけど、実際どうなの?という方もあると思います。

今回は、実際に自らの業務で「OCR」と「RPA」を活用した事例を基に、
導入のポイントをご紹介させていただきます。

OCRとは、紙の帳票などをスキャナーで読取り、文字データに変換する技術のことです。
請求書などの大量のデータを一覧化して、リストを作成するような作業であれば、
効率化が期待できます。

しかしながら、あらかじめ用意されたリストから対象のお客様を検索して、
その中の必要項目だけに入力をする作業であればどうでしょうか。
OCRだけではそこまでの作業は難しいです。
そこで、OCRとRRAを組み合わせて作業することにしました。

RPAは、パソコン上で行う様々な作業を自動化してくれるソフトウェアです。
RPAに指示を与えること(シナリオ作成を行うこと)で、
人が行う作業を代わりに、しかも昼夜関係なくやってくれます。

今回の業務では、OCRとRPAを組み合わせることで、
OCRが読み取った文字データの中から、RPAがキーとなるワードを検索し、
そのワードをもとに1件づつ顧客番号を検索してリストに入力ができました。
入力する手間が省けるだけでなく、タイピングミスで誤入力することもなくなりました。

そんな業務効率化に非常に心強いOCRとRPAですが、
導入においては大事なポイントがあります。

OCRの導入ポイント・・・
・導入予定の帳票を事前に読取りテストを行う。
・OCRが認識しやすい帳票フォーマットを用意しておく。
・帳票の種類を統一しておく。

RPAの導入ポイント・・・
・作業の棚卸を行い、業務プロセスを整理する。
・人の判断を必要とせず、パソコンだけで行える作業かどうか確認する。
・エラー発生時のリスク対策をしておく。

OCRは識字率(文字や数字などが正しく読めているか)が課題になってきます。
より正確に読み取れるためにも、帳票フォーマットの工夫が必要です。
帳票の種類が違うことで読取り位置がズレるとエラーになってしまいます。

また、RPAは人が行う作業を代わりに行ってくれますが、
指示の方法が間違っていたり、指示する箇所が間違っていると上手くいきません。
RPAが間違った判断をしないよう、パソコンの動きに合わせたシナリオ作成が必要になります。

導入自体がゴールにならずに、常に工夫、改善も含めて運用を行い、
業務効率化を図っていくことが大切です。

導入の目的や計画を立て、OCRとRPAを活用した効率的な業務を目指してはいかがでしょうか。


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