
コラム
ホームページ制作会社の選び方とは?自社にマッチした会社を選ぼう
企業のホームページは、ビジネスの展開やサービスのアピール、企業ブランディングなど、幅広い役割を持ちます。ホームページを制作する際、専門知識や社内リソースが十分ではない企業であれば、外部のホームページ制作事業者へ制作依頼することが一般的ではないでしょうか。
ユーザーに向けて情報を届けやすいホームページを制作するためには、適切な制作会社を選び、スムーズな制作プロセスを実現することが重要です。
この記事では、制作会社の選定方法や予算と工数の検討、契約時に注意すべきポイントについて詳しく解説します。
※特徴やサービス内容、制作の方針は企業により異なります。この記事では、一般的な傾向を紹介します。
制作会社の種類
制作会社の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
①大手制作会社
全国に拠点を展開し専門的なスタッフが多数在籍しているなど制作体制が整っており、大手制作会社ならではの強みを持ちます。
【メリット】
・幅広く充実したサポート体制
専門知識を持ったスタッフが多数在籍していることもあり、企画の段階からWebマーケティングやSEOを意識したコンテンツ制作、集客施策の立案など、ホームページ制作・運営に関連する幅広いサービスを受けることができます。
・ホームページ制作以外にも別途制作会社が提供しているツールの連携が可能
ホームページを運営するフェーズでは、資料のダウンロードや問い合わせなど、「ユーザーに起こしてほしいアクション」があることが一般的です。
閲覧者がアクションを起こす確率を向上させるためにはアクセス解析を行います。必要に応じて導線の見直しやデザインの変更、コンテンツの更新など様々な調整を行いましょう。
アクセス解析ツールは色々ありますが、制作会社が解析ツールを販売しているケースもあります。解析ツールとホームページを連携することで、個別に機能を導入するよりも高精度・高品質なアクセス解析を期待することができます。
・豊富な実績や専門性が高いスタッフが在籍しており充実したサポート体制
ホームページの制作・運営には、Webデザイン、Webサーバーやネットワーク、ソフトウェアや独自開発するプログラム、公開後の運用管理など多くのフェーズが存在します。
各分野の専門知識を持ったスタッフが多く在籍している企業であれば、それぞれのフェーズで最適な提案やサポートを受けやすいと言えるでしょう。
【デメリット】
・コストがかかる
後述する中小規模事業者やフリーランスと比較して、コストは大きくなりやすい傾向にあります。
また、サービスプランの内容が固定されている場合は独自の要望を叶えるために追加費用が発生することもあります。
②中小規模制作会社
大手制作会社と比較して人数が少ないですが、柔軟で安価なホームページ制作を期待できます。
【メリット】
・リーズナブル
大手制作会社と比較して、人件費など固定費が少ないため安価に依頼できるケースが多くあります。
・独自の要望やニーズへの柔軟性
顧客との距離が近く密なコミュニケーションをとることが可能です。
個別のニーズに応じたカスタマイズが行いやすく、提供される制作プラン外であっても柔軟な対応が可能です。そのため顧客満足度が高く継続的なパートナーとなるケースが多いです。
・地域性
地元の中小規模の制作会社を利用することで地域の文化やニーズに合わせたホームページ制作が可能です。そのためローカル企業や地域団体向けにより適切なホームページを提供できます。
・スピード感が速い
大手企業に比べ意思表示やタスクの実行スピードが早いのが特徴です。小規模のチームであるためスムーズに連携が出来、素早く動くことが出来ます。
・少数精鋭で優秀な人材が集まっている
専門性に特化した人材が多くプロジェクトに合わせて最適な人材をアサインすることが可能です。そのため高いクオリティの成果物が期待できます。もちろん全ての制作会社に当てはまるわけではないので、過去の制作実績などを参考にしましょう。
【デメリット】
・スタッフの専門性や対応範囲
優れたスキルを持つスタッフは、中小規模の企業にも在籍しています。しかし、別案件に専門家のリソースが割かれ対応可能な専門家が一時的にいなくなってしまうというケースがあるため注意が必要です。
③フリーランス
個人でホームページ制作を請け負っているフリーランスです。
【メリット】
・最も費用を抑えやすい
前述の企業と比較して事務費などのコストが少なく、制作費用を抑えやすいと言えます。
・デザイナーやエンジニア本人と直接会話できる
実際に作業を行う本人と要件のすりあわせや課題確認を行えるため、細かなニュアンスや方向性を共有しやすい傾向にあります。
【デメリット】
・依頼できるプロジェクト規模や範囲は少ない
プロジェクトの規模によってはフリーランス個人で対応不可となるケースがあります。
・フリーランス個人の傷病やトラブル
複数人の組織であれば、担当者が業務続行困難な状態になっても、別のスタッフによりフォローすることができます。フリーランスの場合はフォローが効かず、プロジェクト自体が停滞してしまう恐れがあります。
・業務品質の差が大きい
フリーランス個人のスキルや方針により、業務品質が大きく異なります。
信頼できるフリーランスを見つけるまでは、想定外のトラブルが発生するリスクも考慮する必要があるでしょう。
制作会社の種類によって、費用やサービス内容、対応力などが異なります。自社のニーズや予算に合わせて、適切な制作会社を選ぶことが重要です。
制作会社を選定する観点
ホームページ制作会社を選ぶ際は、どのような観点で評価を行えば良いのでしょうか。
実績や評判
・過去の制作物
制作会社がこれまでに手がけたホームページをチェックしましょう。多くの制作会社では、自社ホームページ内に実績として公開されています。
・口コミやオンラインレビュー
実際に制作会社を利用した方の評価がオンライン上で公開されている場合があります。
コミュニケーションの質
・要望への理解度
制作会社がこちらの要望を正確に把握し、適切な提案ができるかどうかを評価します。
・プロジェクト進行中の報告、連絡、相談
進行状況が十分に共有され、透明性のあるプロジェクト進行が行えるのかを確認します。
担当者とのやり取りがスムーズにできるのかも大事なポイントです。
・提案力や柔軟性
要件や要望に対し、専門性を活かした提案や柔軟な対応を行えるのかを確認します。
費用と納期
・予算に見合ったサービス提供
制作会社が提供するサービスが予算に見合っているかを確認します。
・品質と価格のバランス
実績や評判、提案力などの総合的な評価に対し、コストが適切であるかを確認します。
制作会社が納期を守り、進捗を適切に管理できるかどうかを評価しましょう。
・納期の正確性や進捗管理
納期の遅延などが発生した場合にはどのような対処が行われるのかを、事前に確認することも有効です。
技術力と専門知識
・制作に必要な技術スキルの有無
制作会社が求められる技術スキルを持っているか、過去の制作物やレビューを参考に確認しましょう。
・最新のデザインや開発トレンドへの対応
長期的なホームページ運営を視野に入れ、適切な技術を選択、活用できるかを確認しましょう。
サポート体制
・アフターサポートの有無や充実度
制作後は長期的なホームページ運営が待っています。制作後のサポートが有るのか、有るとすればどの程度のサポートを受けられるのかを確認しましょう。サーバーやシステムのアップデート、コンテンツ制作、障害対応など、制作会社によって対応できる内容が異なります。
ホームページ制作会社を選ぶ際には、実績や評判、コミュニケーションの質、費用と納期、技術力と専門知識、サポート体制などを考慮し、検討することが重要です。
契約時に確定しておきたい要素
ホームページ制作の契約時に確認・合意しておくべきポイントを解説します。
要件定義
・ホームページの目的や目標
「なんのために作成するのか」や「どのようなことを達成したいのか」など、制作目的を明確にしましょう。
依頼元と制作会社双方で認識を合わせることで、制作における方向性のズレを防止します。
・ターゲットユーザー
閲覧者として想定するターゲットの年齢や性別、趣味趣向などの属性です。
これによりデザインの方向性や閲覧に使用するデバイスの想定など、制作時に意識するポイントが明確になります。
・機能やページ構成
必要な機能やホームページ上のページ数(種類)です。制作費用に直結し、契約後の変更はトラブルの原因となりやすいと言えます。
・デザインの方向性
「高級感」や「信頼感」など、デザインはホームページが閲覧者に与える印象に大きな影響を与えます。
言語化することが難しい面もあるため、他サイトや書籍からイメージに近いものを共有するなど工夫するとスムーズです。
費用と支払い条件
・制作費用の詳細
制作会社が実施する作業の範囲やそれに伴う費用を明確にします。
実施するべき作業に抜け漏れがないよう、双方で内容を精査しましょう。
・支払いスケジュールや方法
納品後の支払いや着手時点での一部支払いなど、支払い条件を合意します。
また、作業着手から完了までのスケジュールを共有することで、無理のないプロジェクト推進が期待できます。
・追加費用が発生する場合の条件
費用に含まれない作業を追加で依頼する場合、基本的には追加費用が必要です。
ある程度の追加や変更を見込み、費用に盛り込んでおくことでスムーズな進行の助けになります。
納期と進捗管理
・各工程の納期
中~大規模なプロジェクトであれば、作業工程のポイントごとに納期を設定します。大幅な遅れの防止や、課題の早期発見に繋がります。
・進捗報告の方法や頻度
方向性のズレや懸念事項の共有漏れを防止できるよう、定期的に状況を共有します。
・修正や変更が発生した場合の対応
要件変更が発生した場合、事前に想定していたスケジュール内で作業が完了しないケースがあります。
スケジュールに余裕を持たせ、変更にも柔軟な対応ができるよう事前に認識を合わせましょう。
著作権と知的財産権
・サイトの著作権取り扱い
ホームページ自体はもちろん、利用している素材やプログラムの権利を明確にします。
制作会社が素材を用意する場合、二次利用や配布について事前に確認しましょう。
保守・運用サポート
・アフターサポートの有無や期間
制作した時点で契約が完了するのであれば、公開後は依頼元の責任でホームページを運営することになります。
運用上の課題やサーバー障害などが発生した場合に、サポートが可能であるのかを事前に確認しましょう。
・保守費用や更新費用
Webサーバーや証明書など、コンテンツ以外の部分での保守作業をどちらが行うのかを確認しましょう。
解除・解約条件
・契約解除の条件と手続き
契約成立後、双方の企業のトラブルや想定外の事態が起きた場合は契約解除するケースがあります。
大きな社会的責任を伴うトラブルが発生した場合や、事業継続が困難になった場合などが考えられ、どのような場合に契約続行困難と判断するのかを合意しましょう。
・解約時の費用やペナルティ
要件の未達や契約不履行、情報漏洩などが発生した場合、プロジェクト中断により双方への悪影響が発生する可能性があります。
そのような場合を想定し、誰がどの部分について運用上の責任を持つのか明確にすることでペナルティの内容を明確にしましょう。
サイト制作時に起こりうるトラブル例
【制作会社側の問題】
・事前に合意した要件を達成することができない、スケジュールを守れない、などのトラブルが考えられます。
【制作依頼側の問題】
・要件が大幅に変わる状況でスケジュールや費用の調整を行なわない、必要な情報を制作会社へ提供できない、などのトラブルが考えられます。
ここで解説した要素を明確にし、双方が合意することで、トラブルを防ぎスムーズな進行が期待できます。
【まとめ】良い制作会社を選択し、理想的なホームページを制作しよう
ホームページ制作時は、自社のニーズを正確に把握し、予算に合った制作会社を見つけることが重要です。制作会社の規模や特性を考慮し、それぞれのメリットとデメリットを理解して選択しましょう。
理想的なホームページをスムーズに制作するためには、依頼側の企業と制作会社双方が要件を理解し、円滑なコミュニケーションを行える環境が大切です。
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