住宅の省エネ性能の新しい評価方法について
『住宅の「仕様基準」での簡易な評価方法について』
2023年10月から住宅の外皮性能を「仕様基準」で確認し、
一次エネルギー消費性能を計算することが可能になりました!
住宅の省エネルギー性能の評価方法について
仕様ルートと標準計算ルートの2つの評価方法があります。
2つの評価方法それぞれにおいて「外皮性能」と「一次エネルギー消費性能」が評価できます。
◆仕様ルート
断熱仕様や設備が求められる仕様の【仕様基準】を満たすことを確認し、
評価する方法のことです。
●外皮性能:各部位(外壁、床等)の熱抵抗や開口部の日射遮蔽対策
●一次エネルギー消費性能:各設備(暖房、給湯等)の仕様
◆標準計算ルート
計算により算定した数値を基準値と比較して評価する方法です。
●外皮性能:図面から外皮面積(屋根、外壁等)を計算し、各種計算ツールを利用してUA値(外壁平均熱貫流率)及びη(イータ)AC値(平均日射取得率)を算出します。
●一次エネルギー消費性能:WEBプログラムを利用して、BEI(設計一次エネルギー消費量を基準一次エネルギー消費量で除した値)の数値を算出します。
仕様基準(仕様ルート)と標準計算ルートのそれぞれの
メリットとデメリットについて
◆仕様基準(仕様ルート)のメリットとデメリットについて
メリット
基準へ適合しているかどうか簡単に確認することができます。
●外皮性能:外皮面積の計算が不要です。断熱材、開口部の仕様や性能値のみで判断することが可能です。
●一次エネルギー消費性能:設備ごとに仕様や効率を満たすものを選択すれば、計算は不要です。
デメリット
一次エネルギー消費性能は対象設備に限定されるので、温水式床暖房やエネファーム等など評価できない設備があります。
◆標準計算ルートのメリットとデメリットについて
メリット
温水式床暖房やエネファーム等の多様な設備の一次エネルギー消費性能の評価が可能です。
デメリット
外皮性能の評価には外皮や開口部の面積計算が必要となるなど、計算に手間がかかります。
2023年10月からの評価方法について
外皮性能を「仕様基準」で確認して、一次エネルギー消費性能をWEBプログラムで計算する
新しい評価方法が利用可能となりました。
外皮性能の「仕様基準」と、「WEBプログラム」の両方のメリットを活かした評価方法です。
「仕様基準チラシ」(国土交通省)(住宅:資料ライブラリー - 国土交通省 (mlit.go.jp) )をもとに
関西ビジネスインフォメーション株式会社作成
終わりに
今回は「住宅の『仕様基準』での簡易な評価方法」について紹介しました。
省エネサポーターが「省エネ計算」をお手伝いいたします!
私どもは大手エネルギー事業者(大阪ガス)の100%出資グループ会社で、省エネルギーに関する届出・申請・計算代行はもとより、エネルギーに関する各種ノウハウのご提供やコンサルティングにも強みをもっております。
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