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BELS(ベルス)とは?Q&A方式で分かりやすく解説 !

今回は、2024年4月より改正のあったBELS(ベルス)について、Q&A方式で分かりやすく解説させていただきます。


BELS(ベルス)とは?

BELS(ベルス)とは、一言でいうと建物のエネルギー性能を星の数で評価する表示制度です。建築物や住宅の省エネルギー性能について、専門家ではない一般のエンドユーザーでも分かりやすいようにエネルギー消費性能を見える化したものとなっています。
BELSでは、建築物全体に限らず、フロア単位または部分(テナント・室などの部分)単位での評価を実施することも可能です。

 BELSはどんな位置づけの制度?

建築物省エネ法に基づいて2016年国交省告示第489号「建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針」に定められた評価制度の一つがBELSです。BELSは第三者評価機関が省エネルギー性能を評価・表示する制度です。特に建築物や住宅の販売、賃貸を行うような場合に、この制度を活用して、省エネルギー性能が国で定める基準以上(の数)であることをアピールできます。

 BELSは何の略称?

以下のように、すべての種類の建築物のエネルギー性能に関する評価(ラベリング)制度を英語にした時の頭文字です。
BELSBuilding-Housing Energy-efficiency Labeling System
建物と住宅のエネルギー性能に関するラベリング制度

BELSは新築?既築?

BELSの評価は、非住宅・住宅の用途を問わず、原則全ての建築物に対して行うことができるとともに、新築・既築の別、建築物全体、あるいは部分であるかを問わず評価を行うことが可能です。表示マークは以下になります。

ラベルの表示例

特に優れた省エネルギー性能をアピール

BELSはどこに申請する?

このBELS制度の事務局を担う一般社団法人住宅性能評価・表示協会に登録された登録住宅性能評価機関に必要書類をそろえて申請します。一般的には、建築確認を申請する窓口で取り扱っている場合が多いようです。

BELSの★の数が示す基準は?

BELSは省エネルギー性能を、以下で評価したもの「BEI」(Building Energy Index)を使います。
このBEIは一次エネルギー消費量の評価であるため、設備機器の性能や仕組みによって大きく評価がかわります。
BEI(ビー・イー・アイ)の計算式は以下の通りです。

の数で定められた「BEI」の基準を一覧でまとめた表を以下に示します。それぞれの値の範囲内で基準適合という事になります。


BELSでZEB(ゼブ)やZEH(ゼッチ)をとるには?

BELSでは、ZEB(ゼブ:ゼロ・エネルギー・ビル)やZEH(ゼッチ:ゼロ・エネルギー・ハウス)マークを表示させることが出来ます。ZEBやZEHの種類及び、基準について以下に示します。

ZEBの基準と種類についてはそれぞれ下表のように定められてます。
BEIが50%以下の場合のみ、ZEBの対象になり、再エネ分を含めて100%の消費エネルギーを賄えるもの(一次エネルギー消費がゼロ)をZEBと位置付けています。

延べ面積10,000㎡以上の建築物の場合

ZEHの基準と種類については下表のように定められてます。
再エネ分を除いて一次エネルギー消費量が20%以上削減され、かつ再エネを含めてエネルギーがゼロ であることが必要条件です。

また、ZEHの場合にはこのBEIの要件に加えて外皮性能基準(強化外皮基準)も定められており、地域区分ごとに決められた性能以上の外皮性能が必要となります。
くわしくは~ZEH解説 Vol.1~ ZEHの定義について | 省エネ計算代行/省エネ適判・CASBEE・BELS|省エネサポーター (kbinfo.co.jp)でご確認ください。

BELSで評価、表示制度を活用するメリットとは?

メリットは4つあります。
その1. 第三者評価なので信頼できる

BELSの申請先は、認定された第三者の評価機関になりますので、その申請内容に一定の「お墨付き」をもらえることになります。発行されるラベルに信頼性が高まります。

その2. 補助金申請などに活用できる
ZEHやZEBなど国や地方自治体の補助金対象となっていることがありますが、BELSの評価値が補助金申請に必要となる場合がほとんどです。

その3. 建物の省エネ性能に特化してアピールできる
これまでご説明したように、BELSは建築物や住宅の省エネ性能を評価して表示するための評価・表示制度です。また、この評価結果は「」(星)の数で評価しますので、受け取ったエンドユーザー側にとっても非常に分かり易い制度となっています。
また、BELSは新築・既築問わずにエネルギー性能を評価するので、これからマンションを販売や賃貸をしようとするデベロッパーや、賃貸オフィスを建設しようとする事業者などにとっては、環境負荷低減ばかりでなく、購入・入居者の光熱費削減効果などへのアピールも可能になります。

その4. 評価が星の数なので分かり易い
BELSの評価は星の数なので、専門家でなくとも分かり易いものになっています。


今回はBELSについて改めてQ&A方式でまとめてお伝えしました。

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