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【前編】DX推進担当の役割とは?必要なスキルや実行のポイントまでわかりやすく解説

企業のデジタル変革(DX)が急速に進む中、DX推進担当者の役割がますます重要になっています。しかし、実際に何から始めればよいのか、どのようなスキルが必要なのかわからないという担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、DX推進担当の具体的な役割から必要なスキル、実行のポイントまで詳しく解説いたします。

【前編】DX推進担当の役割とは?必要なスキルや実行のポイントまでわかりやすく解説

DX推進を妨げる要因

IPA(情報処理推進機構)が2024年に発行した「DX動向2024」によると、全社的にDXに取り組んでいる企業は6割弱程度であり、特に100人以下の企業では38.1%がDXに取り組めていません。

DX推進が思うように進まない背景には、いくつかの要因があります。

DX人材の不足

最も大きな要因の1つと考えられるのが、IT人材の不足です。

前述の「DX動向2024」によると、「101人以上300人以下」、「30人以上1,000人以下」の企業では、6割以上が戦略立案や現場でのDX実行を担う人材が不足しているとされています。適切な知識とスキルを持った人材がいなければ、DX推進の方向性を決めることも、実際にプロジェクトを進めることも困難になってしまいます。

人材育成や外部専門家の活用など、多角的なアプローチで人材不足の解決に取り組むことが必要です。

経営陣の理解不足

経営に携わる層のITに対する理解不足は、DX推進の大きな障壁です。

短期で結果が出るものではないため、DXの必要性が実感できていない経営陣には説得が難しいケースがあります。結果として全社的な協力が得られず、現場だけでDXを進めようとしても限界があります。
経営層がDXの重要性を理解し、積極的に関与する体制を構築することが重要です。

また、ROI(投資収益率)などの具体的な数値を示しながら、段階的にDXの効果を実感してもらう取り組みが効果的でしょう。

DX戦略が不明瞭

経営層に意欲はあっても、知識不足のため目的やビジョンが定まらないケースも多く見られます。将来を含むロードマップが作成できず、目的やビジョンがないままDXを進めようとして行き詰まる企業は少なくありません。

DXは単なるIT化ではなく、ビジネスモデルや企業文化の変革を伴う取り組みです。明確な戦略なしに進めてしまうと、投資に見合った効果が得られないばかりか、従業員の混乱を招くおそれがあります。

戦略策定の段階で十分な時間をかけ、社内外の専門家の意見を取り入れることが重要です。

従業員のITリテラシー不足

DX推進では、従業員全体のITリテラシーレベルを上げる必要があります。十分な研修や教育がなされないままでは、ITシステムの導入が目的化し、使いこなせない状況が発生します。
継続的な教育プログラムの実施や、ITに詳しい従業員がサポート役となる体制の構築など、組織全体のITリテラシー向上に向けた取り組みが不可欠です。

また、世代や部署によってITスキルに差があることも考慮したきめ細かな教育計画の策定が求められます。

システムの変更が困難

DX推進を難しくしている要因の1つが、レガシーシステムの存在です。長年使い続けたシステムがブラックボックス化し、新システムへの移行を難しくしています。使い続けた従業員が、移行に抵抗感を覚えることも少なくありません。

レガシーシステムの刷新には多大なコストと時間がかかるため、経営層の理解と覚悟が必要です。段階的な移行計画を立て、従業員の不安を軽減しながら進めることが重要でしょう。
また、新システムのメリットを具体的に示し、変更の必要性について従業員の理解を得る努力が欠かせません。

DX推進担当とは|その役割を解説

DX推進担当とは、企業のデジタル変革を推進するための中核的な役割を担う存在です。単なるIT担当者ではなく、経営戦略から現場実行まで幅広い領域で活動し、組織全体の変革をリードする重要な役割を果たします。

DX戦略の策定

企業における課題を洗い出し、採用するIT技術を選択して解決するかの戦略を立てることが重要な役割の1つです。デジタル化する個所の優先順位を決め、経営層を巻き込んでビジョンを明確にする必要があります。

戦略策定においては単に最新技術を導入するのではなく、企業の事業目標や競合状況を踏まえ、最適なデジタル化の方向性を定めることが求められます。また、社内の各部署からヒアリングを行い、現場のニーズを戦略に反映させることも重要です。

戦略は一度策定したら終わりではなく、市場環境の変化に応じて継続的に見直していく柔軟性が必要でしょう。

ロードマップの作成

戦略やビジョンを具体的な計画に落とし込む作業は、DX推進担当の重要な役割です。

目標の数値と達成時期を設定し、全社で共有してDX実現への道筋を作ります。ロードマップには短期・中期・長期の目標を明確に設定し、各段階で達成すべき成果指標を定めることが重要です。また、予算配分やリソース確保の計画も含め、実現可能性の高い計画を策定する必要があります。

関係部署との調整を行いながら、現実的でありながら挑戦的な目標設定を心がけることが求められるでしょう。

従業員の教育

DX推進担当は、従業員全体のITに関する知識とリテラシー向上のモデルになることが求められます。その上で、各部署ごとにDX推進に協力できるIT人材を育成し、研修やセミナーなどを定期的に実施する役割も担います。

教育プログラムの企画・実施においては、対象者のスキルレベルや業務内容に応じたカスタマイズが重要です。座学だけでなく、実際のシステムを使った実習や、成功事例の共有なども効果的でしょう。

また、社外の専門機関との連携やeラーニングシステムの活用など、継続的で効率的な教育体制の構築が求められます。

DX推進ラボやDX推進本部を作る

DX推進担当の最も大切な仕事は、経営層を含む全社でDXを推進するための体制を整えることです。そのために、可能であればDXを推進する組織(DX推進本部)や場所(DX推進ラボ)の設置を求めます。
現場の不満をヒアリングし、部署間の協力を取り付け、協力者を育成する活動も重要な役割です。

組織体制の構築においては、各部署からメンバーを集めた横断的なチーム編成が効果的です。定期的なミーティングの開催や、進捗報告の仕組み作りなど、組織が機能するための仕組みづくりは担当者の重要な仕事といえるでしょう。

DX推進担当に求められるスキルや能力

DX推進担当に求められるスキルや能力を、以下の表にまとめました。これらのスキルは単独で機能するものではなく、相互に関連し合いながらDX推進の成功に寄与します。

DX推進担当は、これらのスキルをバランスよく持ち合わせることで、企業全体のDXを成功に導くことができます。特に中小企業においては、一人の担当者が複数の役割を兼任するケースが多いため、幅広い能力が求められるでしょう。