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■連載SDGs:12「つくる責任つかう責任」はSDGsの根幹を占める目標

「持続可能な開発」に不可欠なSDGsの目標12

SDGsのうち、「つくる責任つかう責任」と言われる目標12は、具体的には「持続可能な生産消費形態を確保する」というものです。それが、よく目にする黄土色のアイコン表現では、無限循環するとともに「つくる責任つかう責任」という短い言葉にまとめられています。

かつて1970年代に「成長の限界」ということが言われました。それは、人口や資源、食糧生産、環境問題などが世界経済の成長にとっての枷となり、100年以内にその限界に至るというものでした。実際、世界人口の推移を見ても、1975年に40億人を超え、そこから現在は約78億人となり、2050年には97億人に達するとも予測されています。その一方で日本では少子高齢化や人口減少の問題に直面しているわけです。いずれにせよこのままでは、先進国であっても、現在の暮らしを維持していくことが次第に困難になるとの指摘もあるのです。

持続可能な「開発」のための方途を人類全体で探る

SDGsはsustainable development goals(持続可能な開発のための目標)の略ですが、この「持続可能な開発」とは、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」だと説明されます。
ここで注目すべきは、「環境」と「開発」とが、互いに反するものではなく共存し得るものとして捉えられていることです。
SDGsでは、環境保全を考慮した節度ある「開発」が可能であり、それこそが重要であるという考えに立つわけですが、これは、ある意味で壮大な実験であり、人類全体として、なんとしてでも実現しなければならない目標なのだと言えるでしょう。
世界経済にとって、開発、成長がやはり必要であるのならば、どうやってそれを実現していくのかということが問われているのです。世界の国々の協調のもと、たとえ小さなことからでも少しずつ積み重ねていき、持続可能な社会を構築すると同時に経済的な発展を目指していくべきだという考えが、SDGsの根底にあるわけです。

 

目標12「つくる責任つかう責任」は企業にとっての重要課題

SDGs目標12のターゲット(12.1〜8、12.a〜c)をより詳細に見てみると、12.2は「2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する」という資源問題であり、また12.3は「…世界全体の一人当たり食料の廃棄を半減させ、…」など、食品ロスの削減目標も含まれることが分かります。さらに12.5は、「…廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」となっています。
このように、全体としては、廃棄物問題の解決、循環型社会の構築など、持続可能な社会実現に向けた人類共通の諸課題が並んでいます。これはSDGsの中でも根幹になる目標だと言えるでしょう。その意味で、ほぼすべての企業にとって避けることができない責任を含んだ課題でもあるわけです。

SDGsへの対応をイノベーションへの起爆剤に

もちろん省エネや廃棄物の減量、再利用などについては、各企業ではすでに積極的に取り組んでいることでしょう。今後は、そうした自社の課題克服への対応をSDGsの目標達成に向けた行動として捉え直して一層本格的に事業に反映させていくことが求められているわけです。
そこで重要なのは、創造性、クリエイティビティです。それぞれの企業が独自の知恵を出し合って、たとえ完全な解決策でなくても、少しでもより良い方向を模索していくことが求められています。その試みのなかでこそ、他社では真似ができないような強みを見出し、事業におけるイノベーションにつなげていくこともまた期待できるのです。
現代は、コロナ禍や大規模災害、国際紛争などが次々に生起する不確実性に包まれたVUCAの時代。だからこそ逆に、そこからの再生に向けて、持続可能な社会、経済活動の実現につなげていく、その道標のひとつとしてSDGsを捉えていくことが重要なのだと言えるでしょう。

出典
外務省 JAPAN SDGs Action Platform
SDGグローバル指標(SDG Indicators)「12: つくる責任つかう責任https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/statistics/goal12.html

 

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